アタシ、お腹がすいたー!!


母の、この言葉を聞くとゾッとします。


底なしの食欲。

ではない、認知症による周辺症状であると、
アタクシは、わかっておりますが、あえて、
底なしと申したいのでございます。

昨日は土曜日。


お勤めのない、毎日が日曜日のアタクシでも、
朝一に何もない土曜日になると、気が抜けて
しまい、寝坊をしてしまいます。


仏壇にお茶とお水を供え、母の朝食を作って
出すともう午前11時。


時刻的にブランチとして、サンドイッチの具に
ボリュームを持たせました。


姪が作ってくれたササミのフライを焼き直し、
ハムとレタスを挟みました。

これで、アタシ、朝のご飯を食べていない
言わないだろうと。

ところがでございます。

午後1時近くに母が申しました。


アタシ、朝を食べさせてもらってないわよ。


はいはい、さっきボリューミーなサンドを、
食べたはずなんですけど。


豆ご飯と冷蔵庫にある煮物でお昼に。


午後3時。


二階で片付けものをしていたアタクシ。
おやつは4時頃にだせばいいっかと目論んで
おりましたら、階下から、


おやつはないの?アタシ、お腹がすいたわ!


と。


昼食から1時間しか経っておりません。
この状態でおやつを食べると、必ず言う言葉。

胃が気持ち悪いのよ。お薬ないの?


薬を飲むくらいなら、食べなきゃいいのにと
言いたいのを我慢して、消化剤を渡します。


それで、ついつい、言ってしまいました。


さっきからひっきりなしに食べてるやん。
後で気持ち悪うなるで。やめとき。


すると、母の機嫌が急速に悪くなりました。


いいわよ、もう、自分のことは自分でやる!
アナタに作って出して貰わなくてもいいわよ!


あ、そうなんや。どうぞ、ご勝手に。


売り言葉に買い言葉。

アタクシのムシもムシャクシャ状態。


これから、出かけてくるけど、戻らないかも
知れへん。勝手にやってや。


お夕飯のお買い物で、家を出ました。


義姉が生きているときは、電話をして、ねえ、
聞いてくれる?と愚痴っていたんですけど。


買い物を済ませて帰宅すると、すっかり忘れ
ご機嫌になって母が言いました。


たった今ね、お菓子を食べたとこなの。

ウソやね。

多分、アタクシが外出した途端に、お菓子箱
をあけて、食べているんです。


そして、買ってきた草大福を美味しいと言い
食べてしまいました。


FB友達のある和尚様が書いておられました。


どんな気遣いも相手の気持ちに沿わなければ
気遣いでも、思いやりでもない。
それはただの自己中(-。-;


相手を気遣うことや思いやる気持ちも、して
欲しい事に沿わなければ、タダの御節介や、
嫌がらせになりかねない。
相手の望んでいる事を良く観察し理解したい
ものです。


もうこの先短い母の人生。

食べたいときに食べたいものを食べる。

美味しいと言って食べる。

健康のため、体重のため、って誰のためでも
ない介護するアタクシため。

アタクシのジコチューでの気持ちです。

食べ過ぎて気持ち悪くなるのも、母であり、
それでも食べたいなら、食べて貰いやしょう。

一瞬の美味しい!!を味合うために。