サワサワ、ベリベリ、ほぼ、一晩中母は騒ぎ
ました。


寝入り端は、目を吊り上げて、母は背中が痒い
から掻いてとアタクシに申しました。


乳癌切除後の傷跡を保護するバストバンド。

その下の背中が痒いから掻いてというのです。


右手首骨折したアタクシには、右手にはまだ
力が入らず、バンドの下に手をいれることは
出来ません。


んもうっ!あたしには無理や。


じゃあ、いいわよ。自分でやるわよ。


ベリベリとバンドを外して、背中を掻こうと
しました。


あわてて看護師を呼び、バンドを外して貰い
オイラックスをつけて頂きました。


10分間位、痒いのはなんで?このバンドは、
どうしてこんなものをしなきゃいけないの?
といつものエンドレスな母の愚痴が始まって
しまいました。


しばらく経つと、また痒いと言い、今度は、
ベリベリせず、ギュッギュッと下にずらし
掻こうとしました。


いい加減にせんとアカンやんかっ!!


看護師を呼んで、デパス錠を飲ませました。


ウトウトしているから、寝るかなと思えば、
サワサワと掛布団のカバーをいじり、シワを
なくそうとしていました。


なまじ声をかけると、ヤブヘビ。

タヌキ寝入りで窺うと、掛布団を右にしたり
左にしたり。


そして、また、痒いが始まり、ベリベリと。


看護師さんいわく、


何か、気に障っていることがあるのね。


午前3時過ぎ、アタクシは決心しました。


傷口が開いて出血しようと、胸に水が溜ろう
と知ったこっちゃない。

アタクシはそのまま寝てしまいました。


精神科からは、睡眠薬を処方されて、昨夜は
イビキをかいて、寝ていましたのに。
それでも、午前2時、4時にトイレ。


同じお薬を飲んでいるのに、どうしたことか。



今朝、主治医から傷口の回復も順調なので、
来週の火曜か水曜、お好きな方をと言われて
もちろん、アタクシは火曜日。


夜間は泊りなので、むしろ、家に帰宅して、
通常の生活をしたほうが、アタクシとしては
自分の布団で寝られますから、楽です。


母の入院中は、睡眠を充分にとり、久々に、
母から解放されることを目論んだのに。

とんだ日々となってしまいました。

90b

昨日は、母の90歳のお誕生日。

病院からは誕生日のお祝い膳が出ました。

携帯の写真なので、ピンボケですが。