どんな食べ方であろうと、それは母の味覚で
あり、母の自由でございます。
アタクシがとやかく申すことではなく、言う
なれば、お腹に入ってしまえば同じことです
から、いいんざます。

なーんて、アタクシ、申しますが、見ている
だけで気持ちが悪くなってくるのです。

見なかったことにすればよろしいのですが、
認知症を発症するまでは、美味しさを追究し、
その上、明治の親に育てられただけあって、
食べ方もきれいな母でございました。

トマトは酸っぱくて食べられないと申すので、
トマトのスライスの上に砂糖をのせてみれば、
甘くて美味しいと食べるようになりました。

でも、食べ終えたお皿をペロリと舐める母。

それを見たときも、見てはならないものを、
見てしまったという感覚。

以後、トマトのお皿は小皿にして舐めやすく
致しました。


今朝のことでございます。

いつものように、サンドイッチを食べ終わる
のを見計らって、食後のデザートに草大福を
出しました。

間を置いて、空になった皿とスープのカップ
を下げようとしたとき、草大福を口で千切り
スープが入っていたカップの内側をその大福
で拭いて食べていました。

スープはインスタントのものではなく、姪が
人参やセロリが嫌いと言う母のために丹念に
作ってくれた美味しいもの。

だから、カップの内側に残ったスープまで、
飲みたいと思ったのでしょう。

それをやるなら、サンドのパンでやって欲し
かったと鬼娘は思うのでございます。。


以前も、カツオのお刺身の上に、生姜醤油を
つけたバター味のマッシュポテトをのせて、
食べた母ですから、本人にとってはなんでも
ないことなんでしょうね。

塩分過多でも、先が短いからいいけど

ま、お好きなようにと言う他ございませんが。

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姪が作ってくれたスープストック。
アタクシもこのスープを頂きました。
鶏のモモ肉をベースに野菜たっぷり。
でもねえ、大福と一緒に食べるのは・・・・