今日は月曜日。
365日、それこそ、盆も正月もなく、毎日が、
平日の介護ではございますが、ちょっとだけ
メリハリをつけております。

それは、爪切り。
1週間に一度。月曜は往診の日。
一応、床を拭くので、飛び散った爪も取れる
というもの。

母が申しました。

アタシ、このごろ、自分で爪を切ったことが
ないわ。

そうやね、自分で切らなくなって一年、

と言いそうになって、ちゃう、もっとだった
とエピソードを思い出しました。

そして、母に、話しました。

アータね、昔は爪切りも大変やったんや。
ちょっとだけ、爪切りの刃が指に触っただけ
やのに、そんなにあたしが憎いのと言われた
んよ。だから、爪切りが嫌やったわ。


認知症の初期から、アタクシは母の爪切りを
していたんです。

そんなにアタシが憎いのね。死ねばいいって
思ってるんでしょ!!

あの目を吊り上げて、キッとアタクシを睨む、
悪魔みたいな母。

それが、今は、穏やかになって爪を切らせて
くれる。

介護の終わった先輩が、コメントを下さった
ことを、その通りだとつくづく思うのです。

あんずさん、いずれ悪魔から好々爺の婆さん
に変貌し、あの世に旅立つときは可愛らしい
婆さんに戻るから。

母はまだ、減らず口の婆さん。
ってことは、お迎えはまだまだ先ってこと、
か・・・と鬼娘は、ため息が出てしまいます。

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ため息つけば、それで済む♪