我が家は、私道を挟み、4軒の家がそれぞれ、向かい合った
コの字型に建っています。

8軒の家で一つのコミュニティのような集合体です。

そのうち、公道に面した家が今まで空家だったのですが、
今日、新しい住人が引っ越して来られました。

夕方、その方が引っ越しの挨拶に見えられました。


さて、ここからです。

過去の記憶力が衰えている上に、新しい情報も留まらずの母。
過去を再現して、伝えたい現況を話すと折角、再現した過去を
忘れてしまう。

母の理解力のなさを責めるより、あたくしの説明力不足かもと
反省はします。


この8軒のなかには、兄弟で、それぞれ、家を購入した
方々がいます。

山本(兄)さんと山本(弟)さん。

山本(兄)さんご夫婦にはお子さんがいません。
そして、奥様は4年前に亡くなれ、男やもめの一人暮らしは
大変だと施設に入られて、空家になりました。

この空家に山本(弟)さんのお嬢さん家族が引っ越してきました。
山本(弟)さんには、ご子息もいます。

我が家がここに住んだ当初は、そのお嬢さんは新婚でした。
その後、生まれた子供達を実家に連れてきては、
8軒のコミュニティを形成する私道で遊ばせていました。

その当時、ご近所付き合いは、ぜーんぶ、母任せ。

山本(弟)さんとこの、お孫さんの女の子、
将来、モデルになりそうに可愛い美人な子。

と、殆どけなす発言がある母が、あたくしによく言っていました。


ほら、山本(弟)さんとこの、お嬢さんのお子さん、
ママは、美人だわ~って言ってたやん。

誰のこと?そんな人いたの?

で、最初から、山本(兄)さんと山本(弟)さんの家の位置を
説明し、家庭環境を述べて、

だから!空家になった山本(兄)さんの家に、
山本(弟)さんのお嬢さん家族が住むことになって、
こうやって、お菓子を持ってご挨拶に来はったんよ。

見せたお菓子ののし紙に、「ご挨拶 宮田」となっていたがために、
母は申しました。

宮田さんって誰なの?




三重大学医学系研究科 地域包括ケア・老年医学産学官連携講座
大西丈二准教授が選ぶ

認知症関連book紹介