ショートのお迎えに行きました。

中庭のあるこの施設。
ショートステイのフロアがエントランスから
窓越しに見えるです。

すると、母がガラスの向こうで、手を振って
いました。

共通スペースには、母を含めて4人だけ。
ひょっとして、話し相手がいなくて苛立って
いるかもと心構えをして入室。

あら、あなた、ここへくるのは初めてでしょ?

まあ、いいや。
ここで、ちゃう!!と言えばオヘソが曲がる。

書類にサインをするから、待っててや。

有耶無耶にしておけば、と関係のないことを
言って気を逸らしました。


スタッフさんに車椅子に乗せて頂いたとき、
母が申しました。

ごめんあそばせ。

また、言ってらー。
そういう言葉使いではなく、有難うやろ。

入り口付近に座っていたお婆ちゃんが、一言、

さようなら、と。

それに気が付かない母。

ママ、さようならって、ご挨拶を。

あら、ごめんあそばせ。またね。


車のなかでは、声をかけませんでした。
余計なことを言って、せっかく上機嫌なんで、
このまま、連れ帰るのが一番。

家に到着し、車から手を添えて歩かせようと
すると、

ごめんあそばせ。
膝が痛くて歩けないの。

この「ごめんあそばせ」に、アタクシは妙な
感じを持ちました。

家に入り、着替えを手伝えば、また、

ごめんあそばせ。

あんなー。外では「ごめんあそばせ」でええ
けど、娘に対してそれはないやろ。

アタシはね、そういうって言われて育ったの!
じゃあ、ごめんなでいいの?


ははん、手伝って貰うことへのプライドが、
許さへんってことかな。

一段と高いところに、自分を置いておきたい
がために、言うのかもしれません。


004

(中央区の中央通り沿いにあるパンジーの花壇)

また、母との暮らしが始まり、始まり・・・。