おばあちゃまは、この病院に担ぎ込まれて、
よかったよね。

昨夜、お見舞いにきた姪と一緒に病院を出る
ときに、姪がポツリと言いました。

ほんまに救急車で来たときの「えっ、ここで、
大丈夫やの?」と思った不安感は、その後の
母の次から次としでかすことを身聞きして、
プラマイゼロでございます。

掃除が行き届いていないのは、今でも不満。
今は、雑巾を持参して、母の周囲で気になる
ところを拭いています。


昨日、お見舞いに行くと、ミトンは外れて、
両手が自由になっており、ホッとしました。

母は左側に重きをかけると「痛い」。
その痛みの原因は忘れるのですが、感覚は、
きちんとあるので、夜間の拘束はありますが
日中はありません。

同じ姿勢で寝るのは辛いことです。

昨日は、アタクシが行くと右側臀部が痛いと
申しました。
左側へ向こうとするものの、左は痛い。
そこで、右側臀部を持ち上げようと、右足を
ベットの左側手すりに乗せていました。

どないしたん?

あのね、右側のお尻が痛いのよ。

お向かいのババ様のバイタルをチェックしに
きた看護師さんから一喝されました。

まあ、まあ!バレリーナみたいことをして!
左側に負荷がかかるから、やっちゃ、ダメ!

そして、母を仰向けにしたときに、

ミッちゃん、右足の親指が天井を向いている、
これ、わかる?
それと同じように、左足の親指も天井に向け
ようね。

重い低反発の枕を左足首のところに置いて、
左足が外側にならないようにしてくれました。

それを見ていた姪が、なるほど!とつぶやき
ました。

何故なら、骨が固まる時期に、足先を外側に
向けたままだと、がに股になり、リハビリで
転びやすくなるのだそうです。

ガラッパチの看護師が多いのですが、確かに
認知症の患者を相手にしながらでは、大声を
張り上げることもあるでしょう。

でもね、アタクシ、聞こえちゃったんです。

同室のババ様は終末期の方。
看護師と準看が二人でオシメ交換をしている
ときに、「まだ、オシメは必要かしら?」と
言う準看に、「まだ、○○だから、しておく
ほうがいいわね。」と話ていました。

○○は専門用語でアタクシにはわかりません
でした。

周囲に聞こえるような声で言わなくても。
でも、高齢者を相手にしていますから、日頃
から大声になってしまうんですよね。
わかる、わかる。


認知症の高齢者が一般病院では、受け入れて
貰えない、手術が済めばリハビリ療養病院へ
転院させられることは、仕方ないことです。


病院のエントランスには、創業者の胸像が、
飾られています。

ここを出入りする度に、剥がれそうな壁紙と
胸像とのギャップを感じてしまうのです。
エアコンの吹き出し口は、先日、業者がきて
さすがに清掃していました。

017

アタクシもこの病院でよかった、むしろあの
状態を見てしまうと、受け入れてくれただけ
でも感謝でございますわ。