何だか、臭う。
母がオシメのなかにしている!?

もし、そうだとすれば、騒ぎ立てるはず。

そのうち、アタクシも鼻が慣れたのか、気に
ならなくなりました。

昨日の夜勤の看護師さんは、ほんまに資格が
ありはるの?と、お尋ねしたくなるような、
ガラッパチな年配のオバチャン。

このガラッパチさんが夜勤のときは、いつも、
母は弄便をすることが多いのです。

まさかと思いつつ、聞いてみると、やったと
言われてしまいました。

よくよく、母の右手を見ると黄色い。

夕食後、小さな洗面器にお湯を張って、手を
つけて、指先を湿らせて拭くと、タオルが、
汚れました。

爪ブラシを忘れてしまい、今日も楊枝を使い
ホジホジ。

手をきれいにして、いつものように、足を、
拭こうとして、布団を捲ったら・・・!!

ふとんの内側は点々と黄色くなっていました。

ふと、足元のベットの内側をみるとウンチを
こすりつけた跡がそのままでした。

そこに、母は足の裏をベッタリと付けていた
のです。

布団の内側の汚れを見て、母が申しました。

あら、これ、汚れているわね。
アタシがやったの?

そうやねん、また、やったんやねえ。

足の裏を拭き、ベットの内側についていた、
ウンチのガビガビを丹念に拭き、病室の入り
口にある消毒液で、もう一度拭きました。


一昨日から、導尿が外れて、リハパンへの、
第一歩かなと思っておりましたのに。

ウンチが出たら、ナースコールをするように
と言われても出来ない母。

老健を見学しつつも、在宅もあり得るかとも
思っておりましたアタクシ。

これでは、在宅はアカン!と気持ちを仕切り
直しを致しました。

手の爪を切りつつ、母に切々と訴えました。

オシメに手を入れると、手にウンちゃんが、
つく可能性もあるやんか。
そうしたら、汚いやろ?

まあ、それ、アタシがやってるの?

そうやねん。
爪の間にも入るやろ?
だから、今、爪を切ってるんや。


ガラッパチさんに、母に言い聞かせましたが、
また、やると思いますと言うと、

そんなことお母さんに言わなくてもいいわよ。
認知症なんだから。
やるときは、やっちゃうの。
気にすること、ないわよ。

ほんまに、頭が下がる思いでした。


001


帰宅後、アタクシは爪を切ろうと思いました。

爪切りは持ち歩いています。
でも、この爪切りはやめて、他のにしました。