よかれと思って選択したことが、裏目に出る


こんなことは、日頃の生活や人生の中にも、
よくあることでございます。



母の乳癌に対する処置の考え方が、間違って
いたのではないかと、今になって思います。


胸にしこりがあると言い出したのは、今から
4年前。85、6歳だったでしょうか。

当時は、これが癌だと思わず、主治医にも、
何も言いませんでした。


88歳のときに患った誤嚥性肺炎で入院した際
専門医とPET検査の結果、癌と言われました。

入院担当医と兄とアタクシとの話し合いで、
癌の処置は止めようということになりました。


良性か悪性かを見極めるのは、生体検査が、
確実だけど、メスを入れるのは同じなので、
その時に腫瘍を摘出してしまうこともいいと
思うと、担当医は言っておられました。


しかし、デメリットは


例え、局所麻酔であろうと年齢からいえば、
リスクは高い。


術後の痛みはある。


認知症はより進行する。



実は、相当重篤な肺炎であったので、まさか
ここまで回復するとは、当時は思えなかった
ので、これ以上の負担は可哀想というのが、
兄とアタクシの考えでした。



今になって思うのは、


認知症は治るものでもなく、現在も進行中。
もう少し症状が進んだほうがアタクシには、
よかったのかもしれない。


痛みがないのは幸いですが、しこりが大きく
なったら、どうなるのかを考えなかった。


つまり、毎日、どうして?の質問攻めにあう
とは思わなかったということでございます。



しこりはますます大きくなっていくけれど、
それに対しての処置はできない。

現存させたことの結果が、もっと出てくるの
を覚悟しなければならないと思っています。


あの時に、外科手術をしておけば、不快症状
の一つがなくなっていたのに。


と、良かれと思ったことが裏目に出てしまい
ました。



歯の痛みは、まだあるようなので、水曜日に
デイケアをお休みして、歯医者へ連れて行く
予定です。

歯茎に歯ブラシをあてると痛いでしょうが、
血が出てもいいので、柔らかめの歯ブラシ
を使って磨くことですと歯科医から、指導
がありました。