母のところには、毎日行くのですが、1時間も
そばにいません。

それも、夕食が配膳になる午後5時45分近く、
エレベーターを使わず、階段で。

この頃、病室から車椅子を足漕ぎして、3階の
エレベーターの前に陣取っていることが多い
のです。

エレベーターのドアが開くと、母が居るので、
アタクシはギョッとするというか、またかと、
嫌な気持ちになります。

ああ、よかった、アナタが来てくれて。
ここはね、悪人の集団なのよ。

認知症の妄想とわかっていても、聞きたくも
ない言葉だからです。

午後5時半を過ぎると、夕食だからと、病室へ
看護師さんが連れて行くので、それを狙って
病院に着くようにしているのです。

もっとそばに居たほうがいいのでしょうが、
これ以上、一緒に居たくないと思う鬼娘なん
です。


010


午後3時過ぎ、眠気に襲われてしまいました。

病院へ行く時間には、少し早い。
ほんのちょっとお昼寝のつもりが・・・・。

目が覚めたら午後5時10分。

今日は行くのをやめようかなと。
でも、車で行きました。

いつものように、夕食を食べ終わるのを待ち、
歯磨きをして、入れ歯を取り、それを洗い、
入れ歯入れに。

熱いタオルで足を拭き、浮腫んだ足をさすり、
アタクシの役目は終了。

しかし、足を拭きながら、なんか臭いました。
もしやと掛け布団を捲ってみたら、シーツが
シミだらけ。

このままで、寝るのかと思うと可哀想には、
思うのですが、病院に任せるほかないので、
何も言わずに帰ってきました。