はいはい、死んでくれてええよ。

死んでくれて構わないから、どうぞ。
という気持ちは、今に始まったことではない
ので、アタクシは思わず、返答しそうになり
ました。


昨夜、病院から家に帰ったとたんに、携帯に
電話がありました。

先日、固定電話にあったように、母が看護師
さんにせがんで電話をさせたようでした。

母は自分で電話はかけられませんので。

看護師さんいわく、先日より酷いとか。

ははん、一度、家に電話をかけて貰い、味を
占めて、また、騒いだんだ・・・。


全く、いつも同じ内容でした。

アタシは、囚われたのよ。

骨折して、手術をして貰って、入院している
んよ。囚われの身じゃん!

電話の向こうで、目を吊り上げて、興奮して
いる母の顔が見えるようです。

しかし、その母の声を聞くと、アタクシは、
虫唾が走りました。


そこで、ショートのときによく使っていた、
真っ赤な大嘘を使ってみました。

あんね、アタシ、今、病院へいるねんで。
ガンの点滴治療をしてるねん。
だから、アータは大人しく、病院に居てて。

それでも、なんだかんだと言うので、

あー、そうですか。あたしに治療しないで、
死ねっつーことやね!!

敵もさることながら、オウム返しに、

アタシに死んでしまえって言うのね。

と・・・・・。
ほんま、アタクシ、そうやね、死んでくれて
構へんよと口にしそうでした。

帰りたいと嘆き節を言われれば、可哀想と、
思い、在宅でも仕方ないかと気持ちが揺れた
かもしれません。

しかし、ああも、激しい口調で言われると、
とんでもない、あんな鬼婆、在宅出来るかと
鬼娘は思ってしまうのでございます。


午前中、横浜市の青葉区の老健へ胸のレント
ゲンのCDを届けに行きました。

郵送でいいと言われたのですが、一押しする
意味もあり、もう一度相談員と会ってお願い
してきました。

色々と老健さんを見学し、初めて、兄と私が
「ここで、母をお願いしたい。」と意見が、
一致した施設ですとゴリゴリと擂りましたが。


005


先ほど、連絡があり、認知症病棟で待機と、
なりました。

空きがいつになるかわかりませんが、これで、
少しホッとしました。