母がいる介護老人保健施設(老健)の認知症
フロアにも、新人のスタッフさんが、加わり
ました。

新人と言っても、定年後の仕事に介護職を、
選択されたのでしょうか、アタクシと年齢の
差がないようなオジサン。

先日、面会に行ったときのことでございます。

衣料販売があるというので、他の皆さんより、
先に、一階の会場まで連れ出しました。

その会場で、新人オジサンから、母は声を、
掛けれ、握手を求められました。

すると、母が言いました。

なんで、あの人、握手って言うのかしら?
アタシ、あれ、嫌なのよ。

うーん、新人のオジサンが、デイでお世話に
なっていた、よゐこの濱口君似くんだったら、
素直に握手するでしょうね。

母の元来の性格からすれば、あまり、スキン
シップを好まないんだけれど・・・。


「ユマニチュード」というフランスで発祥した
認知症ケアのなかにも、4つの基本の一つに、
「触れる」ことがあります。

ユマニチュードの基本は「見つめる」「触れる」
「話しかける」「立つように支援する」。

「見つめる」
目線を患者に合わせ、できるだけ近く、長く
見つめます。

「触れる」
立ち上がらせたり、体を動かしたりするとき
ついつい手首をつかんでしまいがちです。
そうではなく、下から支えるように腕を取る
こと。

「話しかける」
ケアをする際に、心地よい言葉で優しく話し
かけ続けること。

「立つことを支援する」
できるだけ立つことで人の尊厳を自覚する。


そういえば、よゐこの濱口君似くんは、母を
迎えの車に乗せるまで、自分の腕にしっかり
掴まえさせて、母の腕を支えて歩かせていま
したっけ。

あの方は、ママに「よろしく」と言う意味で、
握手しよって、言うてはるんや。


ま、母の場合、直近の記憶を留めることが、
出来ないので、握手を求められても、すぐに
忘れてしまうことでしょう。

在宅介護のときに、スキンシップがあったか
と言われると、全くありませんでした。

子供のころから、スキンシップってなかった
ような気がします。

011


このところ、今まで会えなかった古くからの
友人と再会したり、外出が多くなりました。

母が入院していたときには、日に2件という
ように用事をこなしていたのに。

すっかり、サボローのとりこになっています。