今週の木曜から土曜まで、母の見舞いは姪に
任せての派遣のお仕事。

たった3日間の朝6時半起きの毎日。
67歳の兄が、いまだに毎日やっていることに
ほんまに心から、ご苦労はん!って思います。

この3日間は、姪が母のところに通ってくれ、
アタクシは、何の心配もなく、過ごしました。

くたびれ切ってヨレヨレのアタクシでしたが、
介護とは違い、精神的には楽を致しました。


さて、午前中に病院から電話があり、病状が
安定したので、一般病室に移動となったと、
言われました。

それはよかった!
でもねえ、また、夜中に騒いで個室に入れと
言われるんやないの?


夕方近くに、兄と一緒に病院へ。

母のベットを覗くと、口を半開きにしたまま、
寝入っていました。

ママ!!

呼びかけると、目を開けてボーッと人の顔を
見ておりました。

あら、○郎(兄のこと)も来てくれたのね。
二人とも、よく似ているわねえ。

当たりまえやん、兄妹なんやから。


会話として成り立つものの、ちぐはぐな感を
持ちました。

しかし、母の全身は一回りも二回りも小さく
なり、やせ細っていました。

右手には点滴の留置針があり、左手は拘束の
ミトンがはまっておりました。

小さくなった体をくの字にして、横になって
いる母をみて、こりゃ、長くないかもと思い
ました。

帰りのエレベーターのなかで、兄もやはり、
同じ感覚を持ったようで、

オフクロ、この様子では長くないね。

と申しました。

そうやね、あたしもそう思うわ。


車に乗ったところで、アタクシはバックを、
母のベットの足元にかけたままにしたことに
気づきました。

母の病室から、怒鳴り声が、聞こえました。

何なの、これ!!、取ってよ!!

左手のミトンを外せと目を吊り上げている母。

大丈夫やわ、先ほどの感傷はぶっ飛びました。

長生きしまっせ。

007


丘の上の病院を出たところで、素晴らしい虹
を見ました。

幅もあり、虹の色もくっきり、大きく半円を
描いた虹。

兄も思わず、車を止めて見入ってしまうほど
でした。

こんな虹、見たことない・・・・

(写真は、ささやかな派遣終了お祝いの膳)