あのぉ、お母様、パジャマのズボンを脱いで
しまわれるんですが。

お世話になった横浜の介護老人保健施設(老健)
でも、「脱ぐ」という行為は何か理由がある
のか聞かれたことがありました。

ここ横須賀の特別養護老人ホーム(特養)でも、
母はベットのなかで、パジャマのズボンを、
脱いでいるようです。

事実、母の面会に行き、パジャマの上はある
のに、ズボンがない。

もしや?と思い、掛け布団の中を探しました。
やっぱり、ありました。


パジャマが嫌ならネグリジェとか寝間着とか
でも、いいんですよ。

いえいえ、裾が足に絡まって嫌だと着ません。
認知症になって以来、ずっとですから。

在宅介護の頃は、日中でもパジャマの上着で
過ごし、ズボンは履きませんでした。
一日中、ベットのなかにいましたから。

履くときは、毎月一度のケアマネさん訪問、
週に一度の往診時と在宅マッサージを受ける
ときだけでした。

「パジャマのズボンを履かない」ことには、
アタクシは当たり前なことで、何の不思議も
感じませんでした。

なんで、ズボンを嫌がるのか・・・。


その答えをひょんなところで見つけました。

昨日の土曜日は、短大の同窓会でした。
その二次会でのこと。

クラスメイトの「サルの世話で明け暮れた」
という実話からなんでございます。

アメリカ人と結婚したお嬢さんが、二度目の
出産、だけど、双子なんだそう。

グランマとして、1ヶ月半、お嬢さんの家で、
2歳になる長男と一緒の部屋で暮らしたとの
こと。

それがね、朝早くから彼が騒ぐのよ。

洋服を着るのを嫌がり、裸でベビーベットの
サークルを掴んで、言葉にならない言葉を、
発するの、まるで、サルなのよ。

「terrible twos」、大変な2歳児だったわよ。


「魔の2歳児」「イヤイヤ期」「反抗期」と
いうそうで、洋服など締め付けられるのを、
本能的に嫌がり、裸になるとか。

その席で、アタクシ、叫んでしまいました。

うちの母もそうよ!


011

今日は一緒に帰れるのよね?

いいんや、まだ、リハビリをしてくださいと
言われているからね。

じゃあ、いつまでここに居るの?

と、聞きながら、今日もまたアタクシに言い
ました。、

アナタ、遅くなるからお帰りなさい。