施設の一階ホールを喫茶店に見立てて、自分の
食べたいもの、好きなものを買って、メニュー
にある飲み物を注文する。
母はパン類の中からドーナッツを選びました。
あたくしは、まだお昼をたべていなかったので、
チーズの入ったクルミパンを買いました。
お金を払ってお買い物をするなど、これも脳の
活性化の一つなんでしょう。
このイベントへの参加は、アタクシは初めてで
ございました。
カフェラテを飲みつつ、母が申しました。
家の方は、変わりないの?
変わりないのって、あたし、一人やからね。
何も変わるものもあらへんよ。
ふと、決めかかった家の売却をキャンセルに
なったことを話しておこうと思いました。
なるべく、わかりやすくをモットーに話した
つもりが、母には伝わらず、
いいのよ。アナタの好きなようにして。
もう、アタシ、どんな家だったかも忘れたし。
えっ?!、忘れちゃったけれど、家には帰り
たいっつーわけなんや。
ただ気ままに生活がしたい=家に帰りたい、
ってことかいな。
アタシは何をしていいかもわからないから、
アナタにお任せするから。
ママ、一つだけ、お任せ出来ないことがある
んよ。
それはね、家を売る際には、委任状が必要で、
それも、ママの直筆の署名がいるねん。
そのときは、お願いや。
それを聞いた母は、
なんだか、侘しい話で悲しくなった。
少し、言い聞かせ過ぎたかもしれません。
しかし、いざというとき、司法書士の前で、
「アタシは家を売るなんて聞いてませんよ。」
と言いかねませんので。
「家を売る。」と連呼するのも、母にとって
寂しくなることかもしれませんね。
せっかくのお茶を台無しにした鬼娘でした。
春一番から数日のこの頃、春二番、春三番と
強風がよく吹き荒れています。
木造の我が家、強風でも揺れるんです。
揺れると思うのは、母がいなくてよかったと
いうこと。
何かあっても、一人で飛び出せるからです。
コメント
コメント一覧 (10)
こんにちは
言わなくていい事、言ってしまうこと、よくあります
舅とは、嫁が株券持ってたって言われてから、けんかもします、
言わなくていいことで、失敗ばかりです
今週末、遠距離介護行ってきます
ありがたい経験と、一瞬思ったこともあつたけど、いざとなると気が重くて仕方ないです(笑)
本当にずいぶん穏やかな感じになってきましたね。
家のことを忘れたと仰るお母様、忘れたことをわかってらっしゃるのがすごい。
会話もほぼ完ぺき。やはり施設にお任せするのはお母様にとってもよかったのだと思います。
あんず様もカリカリすることなくきっと穏やかなお顔をされているのがお母様にも
伝わるのではないでしょうか?
いい時間をお二人で過ごされていると思います。和やかに~穏やかに~
お話しできるお母様がいらして少しうらやましいです^^
あと数年もすれば主人の両親を看ることになると思いますが、あんず様を始め、こちらの皆様のお話を参考に父や母の時よりも少しいい介護ができるかも??
だいぶ春らしくなってきましたね。施設の周りをを車いすでお散歩とかはできないですか?
認知症が進むと外に出るのを怖がったりしますから、親子で散歩も今のうちかも。
会話が成り立っても成り立たなくても自分発信の言葉、相互に発信の言葉、理解しているような理解していないような言葉・・ほんと色々ですよねぇ。婆様ら。
この間私バス停でバスを待っていたところ三人組の婆様らが来てなにやらかしまし娘のごとくおしゃべりしていました。それとなく聞こえてきた会話に、私ちょうどペットボトルのお茶一口飲んでのど潤していたときなので我慢できず吹いてしまいました。(@@;)ゞ
笑っちゃいけないと思い、ゴホゴホせき込み吹いたようにその場ごまかしハンカチ出し口の周り拭いた私でした。
A婆「私ね、もう何か月もご飯食べてないのよ。」←最初これを聞いたとき病気で炭水化物ぬいてるのかなぁ・・と思った私。
B婆「まぁ、アンタおかずは食べよるやろう。お腹へるやろうも。」←ふむふむ、そうだよね、そう思うよね・・・と思う私
A婆「いいや、何カ月もなんも食べとらんのよ。」←どういうことかしらと思う私。
B婆「まぁ、そんなことあるわけないやん。ねぇ、とC婆に話を振っていた。」←そうや、私もそう思うわ・・この人食べたこと忘れるような認知症かしら・・と思う私。
C婆「まぁーアンタ、いいねぇ、どうやって生きとるん?私にその方法教えて!(とA婆に言う)」←このC婆の言葉に私は笑いをがまんできず吹いてしまい大慌てで咳こむふりしてごまかしました。
三人は笑うことなく会話してました。いいわぁ・・この三人の婆様らの会話面白すぎると思う私。
A婆「方法?(とC婆に問い返す)」
C婆「だって、なんも食べんで生きとかれるなら炊事せんでいいし食費ももかからんやん。とってもいいじゃない。(真顔でA婆に言ってる様子)」
何かを選べる、というのは大事なんだとさいきん、しみじみ思います。
昨年、母が通院のため外出したとき、少し散歩して花屋さんまで車椅子を押し、
花を買うかどうか聞くと、買いたいというので、どれがいいか尋ねましたが、
決められませんでした。
バス停での婆様の会話、私もおかしいのを聞いたことがあります。
ひろちゃん様のに比べたら、前座レベルですけど。
バスが来るまで、まだまだ待たないといけませんでした。
A婆 わたしがお金持ちになったら、バスを買うてバスがすぐに来るようにするのになぁ
B婆 あんたなぁ。お金を持っとったら、タクシーを呼んだらええんよ
タクシーを呼ぶ、が頭にない夢見る乙女のA婆の方に、なんか親近感を持ちました。
今週末の遠距離介護、お疲れ様でございます。
気を付けていらしてくださいませ。
>株券、持ってた
母も、お気に入りの指輪の石を取り替えたと言ってました。
言いたくなるようなこと言ってくれるから、思わず、
言ってしまうんですよね。
よつに組むことはないんだと、
この頃、やっと思えるようにはなりました。
それでも、ムキになり、私も失敗します。
どうぞ、ご自愛を!!
穏やかになったということは、認知症が進行したとも
言えるのではないかと思っています。
母自身も記憶力の低下と理解力がなくなったと思うようです。
確かに話が出来るのはいいのですが、「家に帰りたい。」
「退院はいつ?」と言われるとしどろもどろになってしまいます。
散歩に連れ出したいのですが、もう少し、暖かくなってからと
思っています。
施設内は、インフルエンザや風邪の症状の入所者さんもいません。
ここで、風邪を引かせてもと・・・。
車で5分くらいのところに、つつじ公園があるので、
花が咲き出したら、車に乗せてとも考えています。
そそ、「会話が成り立っても成り立たなくても自分発信の言葉」、話しに脈略がなくとも、それが会話になっていて、傍で聞いていると、漫才のようにも聞き取れます。ひろちゃん様が笑ってしまったという三婆の会話。理解している部分もあるし、おかしいと思うところもあるけれど、それをまた真顔で会話する、それが認知症が混じった高齢者の会話ですね。「食べないで生きる方法」、私も知りたい(笑。ほんま、お金がかからないもの(爆笑。
施設は施設なりに、リハも兼ねたイベントをやっているようです。
確かに「選ぶ」ということも重要な行動ですね。
カラオケもやっているようですが、母は嫌いで参加しません。
昔は歌が好きだったのですが。
確かに「選ぶ」ということも重要な行動ですね。
「タクシーを呼ぶ」という考えは、社会のなかでは、ふつうのこと。
B婆は認知症でないのかもしれませんね。
山椒魚様も婆様の会話で、クスっと笑っちゃうような、それでいて、その婆様の発言に親近感のようなものを感じる経験あったのですね。A婆様のお金持ちになったらバスを買うという発想にもある意味感心~。そんなこと思いつきませんもの。笑っちゃいます。