東京の北小岩で新築アパートなど6棟が焼ける
火事があったと今朝のニュースで流れました。


そう言えば、英語専攻科時代の友人が北小岩
だったと思い、電話をしました。


「あらぁ、お久しぶり。火事?そういえばね
昨日の夜、サイレンとヘリの音が凄かったわ。
あ、うちは大丈夫よ。」とのこと。


彼女と会って食事をしたのは、3年前に母が、
誤嚥性肺炎で入院したとき。

彼女はお母様を亡くしたばかりでした。
その前年には、お父様が亡くなっています。


時が過ぎるのは、早いわねと言うと、彼女は
言いました。

「あの二人は、希望通りの亡くなり方だった
から、私には悔いがないの。」


お父様も発作を起こし病院へ入ったときには
すでに、生きる気力を失っていたそうです。
お母様は入院中に転んで頭を打ち、寝たきり
になり、食欲をなくしてしまったとのこと。


「両親はね、意識のあるうちに、自分の身の
振り方を決めたい。そういう時がきたときは
余計な治療をして欲しくないって言ってたわ。
だけど、母の場合は、院内で転んで頭を打ち、
MRIには異常がなかったそうだけど、どうも、
おかしいのね。でも、母本人が、もういいと
言っていたからね。」


ご両親はある時から、食事を取らなくなった
のだそうです。
彼女はそれが二人の寿命だったんだと思うと
言っていました。


同じような考え方でいるご老人がご近所にも
います。


先日、我が家のすぐそばに救急車が止まって
いました。

最近、家をリフォームして、娘と一緒に住み
出したご両親。

飼っていた犬のブーケのガールフレンドだった
マリンちゃんちのお爺さん。


聞けば、朝食後、急に息苦しいと言い出した
そうです。肺気腫になっていたとのこと。


現在、集中治療室に入院されているそうです。
そのお爺さんも、お医者さんに向かって、
「もう、治療をしないでくれ、楽にしてくれ」
と言ったそうです。


「だからね、殆ど、食べないんですよ。食べ
ないと、血も止まらないし、体力がなくなる
のに。」と、お婆さんが嘆いていました。


この9月にひ孫が生まれるそうなんです。


「お爺さんには、出産というおめでたいこと
の前に、お葬式を出すのは嫌ですよと言った
んですけどね。頑固なんだから。」



認知症になると、具合が悪くならない限り、
食欲はしっかりあるので、栄養失調を選択し
あの世へと旅立つことはないと思います。


マリンちゃんのお爺さんは、まだ認知症には
なっておられないのでしょう。


苦しいのは、苦しい。
楽な方法を選べるのなら、選びたいですが、
さて、アタクシは認知症を発症するタイプだ
と思います。

きっと、あの婆さん、いつくたばるのだろう
と周りが思うほど迷惑をかけるだろうな。


そうなったら、なったで、ごめんあそばせ。

と、今から言っておきます。