母の施設(特別養護老人ホーム)のユニット
には、犬が5匹います。

うち、3匹は保護犬。
2匹は、飼い主さんと一緒に入所してきた犬。


飼い主さんもですが、それぞれ犬達も施設に
慣れなくてはなりません。

母の後で入所したIさん。
トイプードルのココちゃんを連れて、でした。

最初は、部屋から出てくるのもIさんと一緒。
それも、抱っこされていました。

ところが、Iさんが1ヶ月後に入院されました。

2ケ月後、退院して施設に戻ったIさん、全部
ではありませんが、ココちゃんを忘れてしまい
ました。

だから、ココちゃんは別の入所者さんの部屋で
暮らしています。


入院前は、母よりも口達者だったIさん。

面会を終えて、アタクシが母に帰ると言うと、

あらぁ、置いてかれるんだぁー

なんて、余計なことを言ってくれてました。


ところが、この頃は、

いいわねぇ、娘がいて。

と、母にとって心地よい言葉をかけてくれる
ようになりました。


日曜日の今日も、

うちは、男の子ばかりだから来てもくれない、
つまらないわ。

と、母を居室からリビングに連れて戻ると、
Iさんが早速、母に一言。

じゃあねと母に告げて、ユニットの入り口に
向かっていると大きな声が聞こえました。

お嫁さん、いるんでしょ?
優しいから、きっと来てくれるわよ。

おっかさん、以前は、Iさんと一緒になって、
嫁の悪口を言っていたのに。

母は、Iさんから羨ましがられて、少々優越感
を持っているからかもしれません。

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母の負けず嫌いも、相変わらず健在です。

元来の性格は、最後まで残るのかもしれません。