母が認知症でよかったとつくづく思うことは、
在宅介護中よりも、施設(特別養護老人ホーム)
に入所してからです。

在宅介護のときは、なんで、わからへんねん!
と、怒りが先の鬼娘でした。

母の場合、「状況がよくわからない」から、
施設にいることが出来るのでしょう。


先日、動物のいないフロアのユニットに居る
或るクリアな入所者さんとお話する機会が、
ありました。

ユニットに戻るのが、憂鬱なのよ。
また、あの人と居合わせなくてはならないと
思うとね。

黙って聞いていると、

便秘になって、看護師さんに下剤を貰ったら、
数回、トイレへ行くはめになっちゃって。

頻繁にトイレに行く私に、「トイレばかり、
行って!!」と言うのよ。

下剤を服用したからとその人に言う他、あり
ませんね。

それだけではないのよ。
同じユニットに居る、ふくよかな人がそばを
通り過ぎたあとに、「何、あのおっぱい」って
言うのよね。
そんな言い方ないと思うの。

それを聞いて、10人一組のユニット。
色々な人の集まりなんだから、何らかの摩擦は
あるんだろうなとは思っていました。


母のユニットでは、ミック君のお母さん以外は
全員、認知症。

お互い、「よくわからない」状態で暮らして
おり、顔を見かけたことあるのかなという程度
のお付き合い。

母もお昼寝からリビングに戻り、お隣のミック
君のお母さんの顔を見ると、毎回言っています。

まあ、久しぶりね。元気だった?

やだぁ、みっちゃん、お昼ご飯を一緒に食べた
でしょぉ。


だから、集団生活が出来ていると思います。

つい、この間も、母自身、申しました。

久々に集団生活をしたから、今日は疲れたわ。


002


先日、アタクシも某施設に申し込みをしました。

相談員さんと面談した際も、「20人定員ですが、
鬱陶しいと思われることも出てきますよ。
大丈夫ですか?」と言われました。

個室とは言え、集団生活なんですよね。

考えてしまいました。