カチャカチャと音がしました。


そろそろ、さっき出した朝食が食べ終わる頃
です。


カチャカチャ、御湯呑をスプーンでかき回す
音のようでございます。


後口にと置いた草大福を、湯呑に落とした?



一日中、ベットに居る母には、食卓ではなく
ベットで食事をとっています。
介助は要らず、一人で食べられますが、現在
上あごのイボを切除したあと、義歯を入れる
ことが出来ずに、すべてがお粥状態なので、
食べる速度は落ちました。


そばにいると、見張りをしているような感じ
なので、一人にしています。


また、どうしたん?


と、母の手元を見ると、あ、マズイところを
見られたと肩をすくめて、


あのね、お茶が美味しかったから、最後この
お茶のカスまで飲みたかったのよ。
スプーンで取れるかと思ったけど、ダメね。


母は無類の緑茶好き。
独身時代は、お茶の葉をポリポリ食べていた
と母の友人から聞いたことがあります。


ちょっとぉ!アータさ、こういう粉のような
もんを食べるのはアカンねんよ。
肺炎の再発なるんやから。


3年前、誤嚥性肺炎を患い、退院の際には、
薬を飲むときにも、顔を上げて喉に通すよう
なことをしない、また、寝る時も、ベットの
頭の部分はあげて、唾液が気管に入ることを
防ぐようにと細かく注意されました。


ところが、何の病気をしたか、入院のことも
忘れていますから、薬は従来通りです。


袋入りのお煎餅やクッキーを食べた後、袋の
中に残ったカス状のものを顔を上げて、袋を
逆さまにするようなことを平気でやります。


010

↑↑の細かいカスを逆さまにして口に入れます。

それをやると、食べ物が気管に入って、誤嚥
するのだからといくら説明しても無駄、忘れ
てしまいます。



そこで、ガミガミと言うだけ、アタクシも、
疲れて、ストレスでございます。

思い出したのは、トイレットペーパーの補充
方法で、どうしても母が気にして自分でやる
ことに固執した騒動のこと。

どうしても、気になること、
やらざるを得なくなること。

このときも、いくら懇切丁寧に説明しても、
何度言っても理解をしてくれませんでした。

そこで、見える場所に、もう一つおいてみた
ところ、髙い戸棚に入れてある補充分から、
取り出すことはなくなりました。

そそ、今回も、この方法でクリアすればいい。

最初から、粉状のものを取り除けばよいと
思いました。


お茶は茶こしを使って、細かい茶葉を取る、
お菓子は、袋から出し、お皿に入れて出すと
いうようにしておけばいいんですよね。


007

左側のお茶は茶こしで淹れました。

アタクシのやり方を押し付けるのではなく、
母の行動を見ながら、何度も、言わなくても
いいような方法を考えること。


つまりは、どうやって、母に対してストレス
を感じないようにするかを考えること。


これしか、ございません。