朝のNHKあさイチの特集が、離れて暮らす親
の介護 ~呼び寄せたらどうなる?~
 でした。

現在のアタクシには、遠距離介護も在宅介護も
なく、母の施設へ面会に行くという介護です。

テレビの特集で介護問題が取り上げられると、
チャンネルを止めて見てしまいます。


田舎に暮らす親を、実際に呼び寄せて、介護
いる方々の経験談を訊くというものでした。

仕事、子育て等で忙しく、電話はするものの、
数年間、実家に帰ることがなかった。

しかし、母親の自動車事故で、帰ってみると、
認知症を発症していた。

半年の介護休暇を取り、母親に付き添ったが、
結局は、介護離職となってしまった。

家族は東京、自分だけというわけも行かず、
母親を呼び寄せた。

今は、それでよかったのか、自問自答して、
近所の施設に週に5日も通ってしまうときもある。


成功例もありました。

両親揃って、呼び寄せ、田舎の家を処分。

処分した金額を、その後、一人になった母親の
有料老人ホーム費に使っている。


遠距離介護で、呼び寄せるかどうか、悩んで
いる人の一番の問題点が、親を納得させること。

成功したという方の話は、両親がまだ、動ける
うちから、田舎を引き払い、近所に移るという
話しをしてきたそうです。

その方の最後の言葉に、胸を衝かれました。

騙し討ちは、いけませんよ。


母も認知症を発症する前は、言っていました。

アタシは、施設に入ってもいいから。
アナタの重荷にはなりたくない。

しかし、母は他人様の世話にはなりたくないと
言い出し、ヘルパー制度、デイセンター通所、
ショートステイ、という介護制度を、すべて、
絶対拒否しました。

アタシは、一人で何でもできるから、家にいる!


アタクシは、大腿骨を骨折した母を騙しました。

退院して、家に帰るつもりだった母を、そのまま
老健(介護老人保健施設)に連れてきました。

老健の入り口で、車の中から、看板の文字を
読んだ母が、玄関で兄とアタクシに言いました。

アンタ達、アタシを騙したわね。


このことは、一生、アタクシの心から消える
ことはありません。

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週に5日、施設に面会へ行くこともある・・・
そういう気持ち、痛いほどわかります。

ほんとによかったのか、自問自答する・・・。
これでよかったのだと、言い聞かせる鬼娘です。