母の認知症症状の進行状況は、カメの速度。

発症から一気に進む方も多く、あっけなく、
あの世に逝かれる方もいらっしゃいますが・・・。


在宅介護中にあった尿失禁も施設(特別養護
老人ホーム)に入所して以来、全くなくなり
ました。

発熱したり、転倒で膝を強打したり、自力で
起き上がれない状態のときは、オシメですが、
それも、病状が収まるとリハパンに戻ります。

偽痛風で痛い痛いと騒いていたときも、個室の
ポータブルトイレで済ませていました。

まだ、少し痛みはあるものの、ここ最近は、
ポータブルトイレではなく、車椅子でトイレへ
というようになりました。


チグハグながら、会話も出来ます。

唯一、このところ、症状が進んだと思えるのが、
直近の記憶力が落ちたこと。

これは、アタクシには幸いなこと。

面会に行っても、アタクシの姿が母の視野から
消えると、アタクシが来たことを忘れてくれる。

そのため、母にじゃあねと言わずに帰ることが
出来るようになりました。

今日も、集団リハビリからユニットに母を連れ
戻り、

これから、お部屋を片付けてくるから、ここに
いてや。

そう言って、アタクシは母の視野から消えました。

母の部屋に戻り、荷物をまとめて帰り支度をして、
リビングに居るを母には声を掛けずにと・・・。

009


母が左隣のミック君のお母さんと話をしており
ました。

母が左側を向いていると、帰るアタクシを見る
ことになります。

通り過ぎるかどうか躊躇していると、スタッフ
さんが気が付いてくれました。

みっちゃんさん、お膝は痛くないですか?

と、母が右を向くように声を掛けてくれました。

痛いわよ。

そうですよね、今夜は雪が降るかもしれない
から、お膝に影響するんですよ。

だからね!、アタシ、知らなかった!

その隙に、アタクシはユニットの入口へ。

スタッフさんから見えるところで、頭を下げ、
ユニットを出ました。