アタクシより7つ年上で、お母様を在宅介護で
看ている女性がいます。

お母様の年齢は、うちの母とほぼ、同じ。
大腿骨を骨折したのも、ほぼ同じ時期。

違うのは、母は認知症特有の症状があったこと。

心臓に持病があり、若い頃から家事一切をせず、
全ては、娘である彼女に任せていたお母様は、
年を取っても、お嬢ちゃん婆様。

お任せであった生活のために、頑固さはある
けれど、穏やかな性格。

しかし、このお母様、外、つまり病院や施設
では、一切食べ物を口にされない。

施設に入所させようとしても、「食べない」
行動があるから、在宅介護をするほかない、
と諦めていると言ってました。

デイやショートステイで食べなくても大丈夫と
わかり、彼女は定期的にお母様を預けて外出
するようになりました。

先日も、ノロかもしれないと入院されたよう
ですが、やはり、何も召し上がらない。

結局、退院されることになりました。


或る日の、お母様をデイへ送り出したときの
日記より。


父親の祥月命日に長い年月をしみじみと一人で
かみしめていたけれど。

母に手がかかるのは、加速を増していて、
今朝は椅子の移動に尻餅をつかれ、私でも
床から持ち上げられない。

父上様、お願いですからもうそろそろお迎えに
来てください。

どうも指を捻ったようで、あかぎれの人差し
指に追加の湿布。
 
出かけます!!


014

お仏壇を兄のマンションに引き取って貰い、
アタクシも、手を合わせることはなくなり
ました。

毎朝、亡き父の写真の前にお茶を供えてお願い
することは、母が穏やかに過ごして欲しいのと、
ごく自然にお迎えに来て欲しいということ。