アタクシの顔をみるなり、母が申しました。
あのね、アタシ、朝から何も食べてないのよ。
はぁ、おっかさん、それはあらへんで!
ここは施設なんよ。何をどのくらい食べたかは
記録されてるんやから。
そうなん?、食べてると思うよ。
認知症初期の母ならば、そう言っても、絶対
違う、食べていない!と言い張ったはず。
しかし、今日の母は違いました。
そう、食べたの?、アタシのトンチンカンね。
ま、アッサリと受け入れました。
その後も、へっ?!というようなことを申し
ました。
ここは、なんという宿屋なの?
でも、どうして、犬の鳴き声がするの?
ここは宿屋ではないんよ。
病院なんよ。あのワンコ達はママより、先に
ここにいるんよ。
何も食べていないと言うことや、自分の居る
ところがわからないこととか、今日は少々、
居所が悪いと言うか、症状が進行したというか。
ここが終の棲家、とは、鬼娘でも、言えなかった・・・。
コメント
コメント一覧 (4)
私はばばにお泊りいくよといっています。
27日に契約にきます。水木とお泊りです。
ばばが昨日もやらかしました。テレビのリモコンと間違えて除湿にしてマイナス2度になりました。そのリモコンは仏さんの上に置いています。
明日は両親ばばがデーにいったら確定申告jにいくみたいです。
わんこちゃん2匹テレビに出ていましたか?その様子もぶんぶくちゃんブログにアップよかったらしてね。
あんず様の母上は語彙が豊富ですね。木偶の坊とかトンチンカンとか、表現方法が多いと思います。もともと言語能力の高い方だったんでしょうね。
ウチの母は喋ろうとしても単語が出てこないことが多いようです。口ごもったりトンチンカンな単語が出てきたりします。
ウチの母の場合、幸運なことに入院していた病院の最上階が老健でしたから、母にはフロアが移動するのだと説明して移動しました。老健から特養に移動する時も新しい病院に移動すると説明しましたが、母自身がどう思っていたかは分かりません。
母はショートステイすらも断固拒否していましたから、施設に入るのは受け入れがたい事だったでしょうし、私としては母のプライドを守るために騙したのだと自分では思っています。勿論、揉め事が嫌だったんですけどね。
私は大体の場合、昼食の終わった1時半くらいに面会に行くのですが、ウチの母もたいていの場合、食事はしていないと答えます。記憶の持続が数10分になってきています。特養の1日の食事の献立を見ていると偏食家の母にとってはかなり厳しいメニューも多いのですが、スタッフさんが仰るには全て完食しているようです。嫌いな食材を出したと言って皿を引っ繰り返して怒っていたことを思えば嘘のような変貌です。
認知症が進めば良いこともあるということですね。『ここは、なんという宿屋なの?』と言われたなら、私ならホッとするんだろうなと思います。
もう何をどう説明しても理解も記憶もできないのだから、今後も母のブライドを傷つけない程度に嘘をつき続けるのが私の仕事なんでしょう。それはそれで疲れるお仕事ですけれどもね
ショートへ行って下さるとは、やはりばば様はお優しいんですね。
リモコンを間違えるのは、私もやりますよ(笑
文福も大喜も、紹介されていました。
私も確定申告の準備(まだ、その段階です・・・)をしなくては・・・。
脳の不思議を感じます。
アルツハイマー型と診断されたときの脳は、海馬が縮んでいました。
その後、語彙に関しては、結構、覚えていますね。
病院に入院しているときは、「悪の巣窟」と言ったのでびっくりしました。
言語の分野はまだ、縮んでいないのか、シミが出来ていないのかもです。
友人のお父様が、やはり、老健、特養と、フロアを移るだけで済み、
そこを考えなかった私自身のミスですね。
「母のブライドを傷つけない程度に嘘をつき続ける」
そう、その通りですね。
私も、そのスタンスで、ウソをつき続けます!
有難うございます。