母の施設(特別養護老人ホーム)のユニットに
いる犬、6匹の中で一番の長老はM.ダックスの
ジロー。

白内障で目が見えず、ユニットを移動するも、
椅子にぶつかったり、入所さんの足に触れたり、
あっちへ行ってはこつん、こっちに来ては、また、
こつんとぶつかりながら歩いています。

お年寄りになったジローは、日中、殆ど寝て
います。

たまに起きているときに、鼻先に手を出して
頭を撫でると、フガッと怒って手を振り払う
仕草をする、お爺ちゃんジローです。

或る日、スタッフさんから言われました。

ジローは、大腸炎で食べても吐くという症状
なので、寝かせておいて下さいね。

その状況が、しばらく続きました。

ジローに薬を飲ませようとしても、吐くようで、
スタッフさん達も心配していました。


文福の散歩から帰ってくると、ジローのケージが
からっぽ。
高齢のジロー、ひょっとしたら・・・

ジローは?・・・

すると、ユニットリーダーさんが、台所から、

今、ジローはここで、ご飯を食べてます。
今日は、家からササミとキャベツを茹でたのを
持ってきて、混ぜてみたら、騙されて薬も食べて
くれました。

そして、スタッフさん達に向かっては、

ジローが食べたわ!、騙されて薬もよ。

それを聞いたスタッフさんの一人が、

よかった!、ジローが食べた!!


それを聞いたとき、食欲の落ちた入所者さんが
少し食べたとスタッフさん通しが、嬉しそうに
会話をしていたことと同じだと思いました。

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(遊び疲れて寝ているジロー)

騙されて食べた薬が効いたらしく、ジローの
ユニット内のこつんこつん散歩が始まりました。


こんな話を認知症初期の頃の母にしたら、きっと

何よ、人間と犬を一緒にして!

と言ったことでしょう。


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