アタクシの年代ともなると、連絡を取り合う
最初の挨拶は、


「どう?お母様(またはお父様)お元気?」


友人、知人の誰かしらは、親(自分の両親に
パートナーの両親を含む)の介護しています。


その一人に、お母様が悪性リンパ腫を発症し、
もう長くはないと言われたのが、ステロイド
剤が効き、リンパ腫が消えて喜んでいた友人
がいます。


ちょっと、気になったので電話を入れました。


お互い、オバハンですから、メールよりも、
ダイレクトに電話したほうが早いのです。


「その後、どう?」
と聞くと、リンパ腫が消えたのは、よかった
のだけれど、薬の副作用の為に、でお母様は、
思うように動くことが出来ずに鬱状態なんだ
そうです。


弟さん夫婦が二世帯住宅で、ご両親の面倒を
みているとのこと。


お母様は膝が悪く、人工関節を入れる手術を
して、その後リハビリで歩けるまでになった。


ところが、悪性リンパ腫になったので、歩行
も立っていることすらが無理になってしまい、
家事もろくろくできなくなってしまった。


満足に食事も作れなくなったと、お母様は、
彼女に泣いて訴えるのだそうです。


そこで、弟さんに両親の食事を作るようにと
頼んだところ、険悪な関係になってしまった
とのこと。


つまりは、嫁いだ姉が実家のことに口を挟む
ことをしないでくれということのようです。


弟さんから、
「姉貴は、お袋が“美智子(友人の名前)が
リハビリを頑張れというんだけど、とても、
苦しくて、辛くて”泣いているのを知ってる
のか?」と言われたとのこと。


「私は娘だから、母が弟の前でも泣くという
のも理解出来る。二世帯住宅を作ったときは、
両親も元気だったから、将来も自分達でなん
でも出来ると思っていたんでしょう。

こうなると、二世帯住宅を作らずに、別々に
暮らして、施設入居を考える方法がよかった
のかもしれない。」


よかれと思ったことが、裏目に出てしまった
と言っていました。

現在は、お嫁さんが食事を作ってくれている
ので、実家へ頻繁には行っていないのだそう
です。


人、それぞれ、介護の悩みがあるものですね。