朝になって、アタクシも冷静に対処が出来る
ようになりました。


アタシ、今日はどこかへ行くの?


あ、その予定表を見て!


初めて見るものとして、口に出して読み上げ


なんで、アタシがそんなところにお泊りする
のよ!!


それも、最後に書いてあるから!


検査入院?って、アナタ、どこが悪いの?


昨日の夜に、話をしたやろが!!



ま、すぐに忘れてしまうのですから、仕方が
ないですよね。


ウソの病気を、これは本当だと思わせるよう
落ち着いて、話すようにしました。


なんせ、昨夜は、例の如く、


アータは認知症なんやから!
一人で何も出来へんやろが!!


ギャアギャアと言ってしまいましたからね。



何をするのか、どうしてそうするのか、が、
わからず不安であるがために、何度も何度も
聞くのだそうです。


介護の先輩の方から、予定表にして聞かれる
度に、それを読んでと言えば済みますよと、
アドバイスを受けました。


だんだんと、「お泊り」を認識しだすと、


アタシ、もう、着替えなきゃかしら?


と始まりました。


3時の出発だから2時にすればええと思うよ。


そして、究極の行きたくない作戦が、始まり
ました。


アタシね、今日はとっても具合が悪いのよ。
運動しには行かない!


大丈夫、施設には、看護師さんもお医者さん
もいるからね、具合が悪いって言ってや。


さて、これから支度をするまで、そばにいて、
不安を取り除くようにします。


では、「初めてのお泊り」の午前の部を終了
します。

アタクシは、すでに疲れてます。