膝が痛いとトイレへ行く度に母は言います。
それが夜中であろうと、明け方であろうと、
必ず、どうして、こんなに痛いの?と何度も
アタクシに質問するのでございます。


痛いのは「変形性ひざ関節症」があるため。
原因は、加齢と運動不足。
仕方ないっちゃー仕方ない。
はっきり言って老化。
太腿をあげる運動をしましょうと、医師から
言われている。


ま、こんな内容を言われる度に母に申します。
が、記憶力のない母には、その度に「なんで
膝がこんなに痛いのか?、歩けないのは何故」
が新たな疑問として浮かんでくるようです。

認知症であるので、整形外科でレントゲンを
撮ったことも忘れています。
新しい記憶は覚えられないので、何故痛いか、
歩けないのかを何回も説明しても無理。

これだけならば、認知症だから何度も言う他
ないと思うのでございます。

母が更に言うのは、

アタシがなんで歩けないのよ。悔しい!!

悔しいって、もう90歳なんやから、伝い歩き
出来るだけでもいいと思う気持ちはないので
しょうか。

ただ、座って太腿をあげるだけでも違うから
やってみてください。
一日だけやって、あとはやらない。
一緒にやってみようよと言っても、腰が痛い
からやらないと申しました。

母は、まだ自分は60歳であると思っています。
だから、膝が痛くて歩けないことが腑に落ち
ない。
90歳だと自覚すれば、気持ちが楽になるのに。

鬼娘は、自覚させようと「老化」を連呼して
しまうのです。


さっき、リハパンを取り換えるときに、母が
申しました。

アタシ、膝が痛いのよ。バッカみたい。

bolgpan