「タケノコに興味を示さなくなった」という
だけで、こんなに寂寥感を覚えるのでしょう。

昔からタケノコの季節になると、「はしり」
から始まり、「旬」となり「名残」まで、
ほぼ毎日食べていました。

母が認知症を発症し、アタクシが料理をする
ようになってからも、

アタシは毎日タケノコご飯でいいからね。

とも言うほどでございました。

それが、タケノコご飯に煮物を出しても全く
何も言わず、いつもの食事。

美味しいと言ったのは、砂糖を加えて甘辛に
した味のときでした。

こんなん、タケノコご飯をちゃう!
アタクシが食べてきた母の味は、醤油とお酒、
みりんを少々加えただけのキリッとしたもの。

今日(正確には昨日)、姪が夕食をと誘って
くれたので、アタクシはタケノコご飯を作り、
一緒に食べました。

うん、これはおばあちゃまのタケノコご飯!

彼女はおかわりをしてくれました。

おかわり!と言って、お茶碗が差し出される
ことが料理をする者の醍醐味だったんですね。

認知症は病気だから、仕方ないよ。

そう姪が言いました。

これから先、母はタケノコどころではなく、
忘却の彼方になることでしょう。

時々、アタクシの顔をジッとみて、

アナタ、かおちゃん(伯母の名前)でしょ?

と言うときがございます。

こういうときがあるので、覚悟は出来ていた
つもりでした。

タケノコ如きで、こんなに狼狽えるとは。


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今日は、午後から車の点検。
デイーラーのところで、目の前に見えるこの
写真。やっぱり、ほれてまうやろ~