この時期の日の出は、午前4時半頃。

母は朝方のトイレへ起きて行くとアタクシが
遅くまで起きていたことや、夜中に度々覚醒
していることはスッカラカンに忘れています
から、配慮もなしに声をかけます。

アタシね、胸が押されるように苦しいの。

アタクシは、眠いなかを無理やり起こされて

それは老化。そんなんで死ぬことはあらへん。
まだ、早いから寝る!!

と毎回応答しています。


次に、午前7時頃またもやトイレからの帰り、

アタシが雨戸を開けようか。

もう1時間寝てたいのに、なんやねん。
起きて、雨戸を開けて、テレビをつけ、また
三度寝をするときもあります。

そのまま起きるときもありますが、今朝は、
日曜日という思いもあって、小1時間後に、
起床すると、母が申しました。

アタシ、お腹がすいたわ。


認知症になってから、「待つ」という行為が
難しくなりました。

待てないのでございます。

まだ、ブーケが存命の頃のことでした。
いつも、母は、言っていました。

アタシのことはいいから、ブーちゃんに先に
ご飯をあげて頂戴。

しかし、ある時、目をつり上げてアタクシを
睨んで言いました。

アタシより、犬のほうが大事なのね。

その日以来、誰よりも先に食事を出し、次に
ブーケ、最後にアタクシ。

揃って「さあ、頂きましょう。」はなくなり
ました。


今朝、アタクシの顔を見るなりお腹がすいた
ということは、何よりも食事が先にしないと
また、目をつりあげてということになります。

さあ、母の食事を先にして、仏壇と神棚は後
にするほかございません。

新聞を母に渡し、洗濯のスイッチを押し、即、
サンドイッチを作り、トマトを切り、お湯を
湧かして、インスタントスープを。

もう、よござんすね、ご先祖様。
60年以上もお仏壇を守り、お水とお茶を替え、
お線香を立て、手を合わせてきた母。
ま、解放してやってくださいまし。

次の代へ渡すまで、アタクシが朝の行事は、
お勤め致しますんで。

001

昨夜午後8時過ぎの地震の揺れは、いつものと
違っておりました。

ゆっくりと大きな横揺れが長時間続きました。
アタクシは、即、玄関のドアを開けました。
家がミシッミシッと音を立てていました。

母はベットに座っているだけ。

アタクシは思いだしました。

胃ろうのお父様を介護されている方が地震の
際には、大きなクッションをお父様の頭に、
当てることだと言われたことを。

今日はいいお天気。
早速、大き目のクッションを干しました。

母のベットのそばに置いておきます。