隣の公園でタバコを吸っている人がいるわよ。

アタクシは母のその言葉を無視しました。

すると、母は大声を出して、

ねえ、ちょっと、タバコ臭いでしょ!!

じゃあ、隣の公園を見てくるから。

公園に面した二階の窓から見ても、やはり、
誰もいません。

二階から階下へ降り、リビングに入るとき、
確かに焦げ臭い。
これはやっぱり、お仏壇のお線香やな。

隣の公園は誰もいてへんよ。
これは、お線香の匂いや。


最初は、幻覚・幻聴ならぬ、幻臭かと思って
おりました。

毎日、お線香を立てることをやめてました。
すると、その間は何も申しません。

いつも、おりんのみを鳴らしているだけで、
たまにはと、今朝は1本を半分にし立てました。


タバコ臭いと言われて、それはお線香やと、
母に申したものの、また、忘れてしまう。

認知症の母と付き合って10年。

アタクシにとり、母の言動がストレスになる
ものは、原因を作らなければいいし、毎度、
同じことを言うので、言わせない方法を取る、
これしか、ございません。

ご先祖様には申し訳ないのですが、お線香は、
母が家にいないときだけにさせて頂くことに
致しましょう。

今も、階下でゲェーとやっております。
二階に逃げるか、デパスを飲ませるかして、
聞きたくない音を回避してますしね。

リハパンの「後ろ」を示すテープが、母には、
気になって、パンツを脱ごうとしたことが、
以前ありました。

いくら説明しても、わからず、アタクシには、
とてもストレスでした。

そのとき、ストレスが発生するものを出来る
のなら、排除してしまう。

さいざんす、

リハパンは、履かせるときにテープを剥がす。
そうすれば、手が後ろにいって、気持ち悪い
という感触を持ちませんでしょ。


母が若い頃と同じ生活をすることを考えず、
ライフスタイルを変えてでもストレス回避を
しないと、ますます、絶望感のどつぼに嵌り
込んでしまいます。

そうでなくても、この先は真っ暗闇
なんです。

003


なんと、庭にほったらかしにしていたシンビ
ジウムにつぼみがついていました。

母は認知症を発症する前は、庭の手入れや、
草花を育てるのが好きでした。

これも、10年以上前に花が咲かなくなった2つ
の蘭鉢から植え替えをしたもの。

草木もろくに育てられないアタクシは、ただ、
たまに水遣りをしていただけ。

えらい!
鉢を洗って家の中に入れました。