アタシ、あんずちゃんと暮らせて幸せだわ~。

それに対して、「そお?、私も。」なんて、
言うべきなんだろうかと思うだけで、口から
でまかせでも、言えませんでした。

まだ、幼児の頃は、母のそばから離れること
なく、くっついていたのに。

特急「つばめ」に乗り、名古屋駅の停車時間
を利用して、母がホームに降りていた際に、
違うホームの出発ベルが聞こえて、あの頃の
アタクシは大泣きをして、泣きやまず、父を
困らせたようなのです。

そういう母にベッタリだった子が、母が老い、
介護するようになって、疎ましく思うように
なったなんて。


あんずちゃんのこと、大好き!

と母から言われて、ぞっとしている今。

やっぱり、アタクシのどこかに、鬼が住んで
いるのかもしれません。

母から解放されて自由になりたいって。


今朝も、母は申しました。

胸が押されて苦しいの。
ここで、寝ているわ。

いいんや、お迎えが9時に来るから、起きて。

そう、死んじゃえばいいのよね。

死ぬと言われると、はい、どうぞ、大歓迎と
言いたくなるんでございます。

なんで、デイへ行きたくないときに死ぬとか、
自殺するとか、言うんでしょうね。

そう言えば、

じゃあ、お休みしようか。

とでも、答えると思うのでしょうかねえ。

ともかく、ブーたれながらも濱口君似クンに
支えられて、車に乗って出発しました。

004

帰りが30分遅くなりました。
たった30分遅くても、嬉しい・・・・