アナタ、この家によく帰ってきたわね。

昨日、午後4時ごろ、お見舞いに行くと、母が
言いました。

ここは病院やけど?

あら、なんで、アタシ、入院したの?

大腿骨って、足の付け根の骨を折ったからね。
左足、ちょっと、動かしてみ。

痛たた・・・。ほんとだわ。
でも、なんで、痛いのかしら?

だから、大腿骨を折ったからや。


身体を動かさないでいると、骨折を忘れて、
足をいつものように動かして、痛みを感じる、
でも、なんで痛いを忘れてしまう。

看護師がやってきて、体位を変えましょうと
二人がかりで、せーの、で動かしました。

痛い、痛い、痛いのよ。

大声で叫ぶ母。

看護師はそれを無視して、寝間着の裾を持ち
つまり、寝間着を担架にして、変えてしまい
ました。

すると、母はケロッとして、いつもの口調で、

ごめんあそばせ。大声を出しちゃって。

あれま、大声で叫んだことを憶えてるんや。


いやいや、看護師のやり方はたいしたもの。

痛いよねと言いつつ、短時間で動かす。
感心致しました。


しかしねえ、アタクシは見ました。

オムツを交換する際、看護師ではないけれど
ゴム手袋を床に落としました。

あら、落としちゃった、とそのまま、それを
使っていました。

わぉ!!
棄てて、新しいのでやってと言いたかった、
けれど、言えなかった。

何よりも、嫌なのは、空調機の吹き出し口が
埃と汚れでいっぱいで気持ち悪い。

家から掃除機を持ってこようかと思うほど。

明日、午後2時から手術です。

2時間の予定だそうなので、その間に吹き出し
口を拭こうと思っています。
先日、買ったトイレクイックルで。

昨日、帰る前に、サイドテーブルを拭いて、
ベットの柵も拭いてきました。

003


看護師の皆さんは明るく、カピバラのジジに
声をかけたり、介護士もやっているようです。

ごめんあそばせをわざと連発する母。

それには、「私達も、ごきげよう女子」に、
ならなくてはと言ってくれています。

ミッちゃん、また、あとでね。ごきげんよう。
ですって。

たった2日間ですが、認知症は確実に進行して
おりました。

認知症の患者ばかりだから、細かいところを
清潔にしないの?