看護師さーん、これ、邪魔ぁ、取ってぇー!

昨夜、無事、危険と言われた麻酔もかかり、
本体の手術は15分ほどで終わったとのこと。

午後3時半に手術室に入り、出てきたの5時。
そのときには、覚醒していました。

兄は、5時近くに時計を見て、

麻酔による急変はもうないね。

そうでございました。
そんなこと、全く思い付きませんでした。

元気な母の様子に、兄も姪も、じゃあ、予定
通りに行くねと同期会やお友達に会いに行き
ました。

日頃から、気力体力プラス負けん気のある母、
それに認知症によりパワーアップした生命力。

簡単に、へたりませんでしたね。

そして、オシメや導尿、点滴など、身につく
煩わしいものを全部外そうし、介護寝間着に
手を付けて脱ごうとしました。

アタクシも最初は

さっき、左足を切って手術をしたばかりや。
今夜はこのまま、大人しく寝ていることや。

と言っても、聞くはずございません。

そこで、アタクシも、音量がアップ。
怒鳴ろうと大声を出そうと、全く気にしない
院内。

それに、同室には、今にも死にそうな機械に
つながれたお婆さんだけですから、遠慮なく
声が出てしまいました。

あんね、今は手術をしたばかり。
脚、痛いやろ?
だから、あまり動いてはアカンの。

母は聞くような状況ではなく、両手と右足を
使い、なんとか自由になろうとしました。

そこで、アタクシ、母の手を掴んで、

そうやって、チャックを触っちゃ、アカンと
言ってるやないの。

手を離せ!!。痛いじゃあないの!!
手に触るな!!アタシの勝手だから!!

そう、そやったら、ミトンして貰おな。


ところが、看護師さんは、急患の受け入れで
動きまわっており、無理。

看護師さんがくるまでと、母との格闘。
アタクシの声は、大声の大音量。
これでは、いくら、騒いでもいいとはいえ、
申し訳ない。

隣のナースステーションに行くと看護師さん、
急患の報告書を書いているではありませんの!

この病院、夜間体制は20人ほどの入院患者に、
看護師が1名に準看が1名。

奇声をあげようと、大声を出そうとそのまま
にしときはるんやろな。

とにかく、騒ぐ母を預けるほかございません。
母は、いやいやをして、少し甘える声で、
ねえ、これ、はめたくないの。
申しました。

看護師さんは仕事ですから、はいはいと言い
ながらも、チャッチャとやってしまいました。

これも認知症ゆえ。
わかっていても、拘束せざるを得ない。

そのフロアいっぱいに広がる母の大絶叫。


母よ、あなたの生命力は凄い!!

でも、アタクシは、あなたのように長生きは
したくない。

015

我が家の梅、ようやっと咲き出しました。

今日から、リハビリと言っていました。
これから、病院へ行きます。
はてさて、どんなワガママを言っていることやら。