今の母の最大の不安のタネは、乳癌のしこり。

入浴のたびに、


ねえ、これ、固いものがあるのよ。


昨日も、その前も、何回説明しても、記憶が
残らないので仕方がないのですが。


先生は、コレで死にませんっていわはった。


そうよね、もう、年だから、死んじゃうから
何もしないってことね。


始まりました。
訴えても何もしてくれないとひねくれが。


頭の右側がワンワンと脈打ったような感じ。
胸が押されるように苦しい。
膝が痛い。


本人にとっては、こういう症状がなければ、
毎日が快調な生活なんでしょう。


はっきり、「老化」とは主治医はいいません。
しかし、これらの症状に関して、根本的治療
はないと言われました。


乳癌のしこりが、ここまで大きいと、それが
何の治療もしてくれないという不満になって
きたようです。



アータはさ、もう90歳やろ。
この年齢で、で外科手術をするというのは、
リスクを伴う、つまり、死んじゃうという
ことやねん。


なんでよ。このままにしておくと、死ぬわけ
よね。


生体検査をする、手術をする、というのは、
全身麻酔をするってことやねん。
麻酔をかけたとたんに死んだということが
多いねんで!




とにかく、「死にたくない」が強いようです。

この気力には感服ものです。