確かに、うちも家計が大変になるけれど。
だが、父がこの施設で、その後を幸せに人生
全うし大往生してくれるのならば、私の心の
辛さを思ったら、自分達夫婦の貯金を下ろし
てでも支払いたいと思った。

父親と仲のよくない弟夫婦に代わり、施設に
入所させ、定期的に面会に行き、面倒を看て
いるアタクシの友人の言葉です。

二世帯住宅に両親と住んでいた弟夫婦。
母親が存命の間は、波風もさほど立たずに、
暮らしていました。

しかし、母親が亡くなり、父親だけになった
とたん、弟だけでなく弟の嫁までが、父親と
うまくいかず、姉である友人が、間に入ろう
としました。


「姉貴は嫁にいった立場だろう。余計な口を
出すな。」と弟に言われて、ムカついて!
実家へしばらく行かなかったら、父が倒れた
と連絡が来たのよ。

入院させて、いざ、退院となったら、家には
帰りたくないと父が言い出して。

結局、弟達は、介護をぶん投げたってわけ。

仕方ないから、今の施設を見付け入所させた
のよ。もちろん、弟には了解をとってね。

費用は、父の年金と足りない分は弟が出すと
いうことになったの。


昨日も、娘と一緒に面会に行くと、あれだけ
嫌なことばかり言っていた父が穏やかで。

「おじいちゃん、変わった!」
娘が驚いてたわ。

それに、先日、父は、施設で計画する外出も
希望して出かけるようになって、佐野厄除け
大師にお参りに行き大好きな佐野ラーメンを
食べて来たそうなの。

何より嬉しかったのは、ケアマネに、父が、
「身体がこんなでも、毎日贅沢に暮らさせて
もらい私は幸せです。」って言ったこと。

ところが、弟が電話で言ったことは、
「余計な金ばかりかかって!外出すると付き
添い代がいくらかかると思っているのかを、
オヤジは考えもしない。」

父が幸せだと言うならば、うちからも、父に
かかる多大な費用の一部を援助することを、
弟に話しをしたわ。


最後に彼女は言いました。

家で看ることの大変さ!
疲れきり言わなくていいことも言ってしまう。

そんな状態になるなら、他人の力を借り施設
で満足できる生活をさせる。

でも、満足させるには必要以上のお金もかさむ。

自分の老後の貯金をおろしてでも、その道を
選ぶか…どうするか…人それぞれに、環境や
生活によって違う選択になる。

が、どれも大変で、家族は皆一生懸命なのは
同じだと思う。


定年退職をして二度目の勤め。
辞めようかなと言う主人を、老後のためよと、
頑張ってと、叱咤激励しているわ。


彼女は笑って言いました。

002

今日は、知人と日本橋三越のライオン口で、
待ち合わせました。

デパート一階特有の化粧品のいい香り。

そうや。デパートってこんな香りやった。