42番目ですね。これはかなり早いほうです。

42番目というのは、申し込みをした特別養護
老人ホーム(特養)へ入所の順番。

毎月20日が特養の申込み締切の横浜市。

そのときの説明では、翌月の中旬に希望する
施設に待機者数を直接聞くようにとのこと。

42ねえ、50人を切っているんや。

早いほうと言われて、本来は喜ぶべきなんで
しょうが、アタクシは複雑でございました。


今日は水曜日で、母の面会日。

ママ!と声をかけると、開口一番のいつもの、

まあ、嬉しい。やっとお迎えに来てくれた!

これを聞くと、どうやって誤魔化そうかと、
必死で考えてしまうのです。

お迎えじゃあないんよ。
あっちで、お茶でも飲も。

お茶なんか、飲まなくていいから帰りましょ。

いつものテラスに面した窓際に連れて行き、
プリンとお茶で、まずは、誤魔化すのです。

今日は、この老健から車で10分ほどの特養へ
寄る予定をしておりました。

今日はね、このあと、ママの主治医とお話し
してくるねん。

ここは療養所なんよと、施設という言葉を、
使わずにこれもまた、誤魔化しております。

そう、で、いつ帰れるかがわかるのね。

こういう会話が出来ることに、アタクシは、
舌を巻いてしまうのです。
ほんまに、認知症なん?


途中二度の入院はあったものの、この老健へ
来て、半年。

なんとなく、慣れてきたのに、特養の入所が
決まり、新しい施設に行けば、元の木阿弥。

「アンタ達、アタシを騙したわね。」以上の
抵抗を母はするだろうなと思うと、気が重く
なります。


おっかさん、無理して長生きせずに、今いる
老健を最後にしてくれへん?

鬼娘は、特養を出て、車を運転しながら、そう、
母に心のなかで頼みました。

choucho

同窓生の介護友のお父様はロングなショート
ステイから、運よく、ステイ先の特養へ入所
されました。

だから、ショートステイのフロアから、下の
特養へ移動しただけ。

なるほど、こういう手があったのだと、感心
しました。

アタクシが申し込んだ特養は、母が入院した
病院にそっくりな施設。

病院へ入院と言って、特養に入れちゃうか。