母が認知症でよかったと思いました。

認知症を発症していなければ、そのまま在宅
介護が続いていたでしょうけれど。


先日、猫の佑介君ママとお話をしていたとき、
ちょうど、三時のおやつになりました。

すると、スタッフさんがお茶とおやつを居室に
運んできました。

あら、おやつの時間ですね。
すみません、私がここに居るから食堂へ行く
ことが出来なかったんですね。

聞けば、佑介君ママは、食事も一人で自室で
頂くとのこと。

ここのユニットの入所者さんのなかに、何かと
他人をけなしたり、陰口を叩いたりする人が
いるとか。

同席すると、つい、「そんなこと、言わない
ものよ。」と嗜めてしまい、嫌な気分になる
ことが多いのだそうです。

同席して聞くのも嫌じゃあない?
だから、一人で食事をするのよ。
そのほうが、気楽だもの。


認知症でなく、クリアな状態で施設に入所する
のも、考えものだと思いました。

アナタって、目鼻立ちがはっきりしていて、
美人だわね。

あら、あなただって、美人よ。

その漫才みたいな、母とKさんの会話を聞いて
アタクシもスタッフさんも、大笑い。

食事やおやつも、漫才コンビは、お互いに、
美味しいわねえ、と言いながら、食べています。


そりゃ、認知症初期の頃の母も口汚くののしり
罵詈雑言でした。

中期に入った今では、穏やかになりましたが。


認知症は神様の贈り物、なんて言われますが、
お互いに干渉しない、気にしない、という、
自分の世界にどっぶりといるからでしょうか。


001


昨日は、兄と一緒に面会に行きました。

どうも、母は不機嫌というか、自嘲気味。

昔のことや父の話をすると、

どうせ、アタシは飯炊き女だったのよ。

アタクシ達に向ける顔は笑っているのですが、
おかしな返事が。

母にも、虫の居所が悪い日があるようで。