施設の母の部屋に、集団リハビリでの塗り絵を
飾ってあります。

スイカと枝豆の絵、きゅうりとトマトの絵に、
赤いデージの絵を壁に貼り付けています。

最寄のバス停から、施設に向かう道すがらの
土手にユリの花が沢山咲いていました。

思い出したのは、集団リハビリでユリの花を
オレンジに塗ったこと。

その時、ユリは白が多いけれど?と聞くと、
母は、オレンジもあるからと言って塗りました。

認知症ながら、ちゃんと花の認識はまだあった
んですね。


そして、飾ってあるデージーの絵を外し、ユリの
塗り絵に替えました。

すると、母は、トマトときゅうりの絵を指さし
申しました。

あの赤いトマト、上手よねえ。

何、言ってねん。これらの絵はアータが塗った
もんやん。


そのとき、時間は午後4時でした。

ユニットリーダーさんが、集団リハビリがある
と声を掛けてくれました。

えっー、そろそろ、帰ろうかなと思っていた
アタクシ、躊躇してしまいました。

どちらでもいいんですよ。

ユニットリーダーさんの言葉に、ユニットから
連れ出すのも、スタッフさんを煩わすこと。

いつも母をお任せしているんだから、たまには
アタクシが連れ出すかと思い、参加しました。

嫌がるか?と少々、ビクビクものでしたが、
結構、ご機嫌で、自ら塗り絵を選びました。

今回は、動物の絵。

これは花より詳細で、ちょっと難しいかなと
思ったのですが、一度に仕上げるのではなく、
数回に分ければいいかと。


見本を見ながら、

クレヨンの先がよく見えないのよ。

と、言いつつも色を選び、途中で飽きること
なく、塗ってました。

ママ、最後に目のところをチョンと黒で塗って
今日は終わりにしようや。

そこで、目の部分に色を入れたのですが・・・。

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あれ?、動物に眉毛ってあったっけ?・・・

作業療養士さんも、笑いをこらえながら、

目に動きがあってダイナミックになりましたね。

と褒めてくださいました。


ま、上機嫌でユニットに戻り、今回もスンナリ
帰ることが出来たので、上々なり、でした。