アタシのために毎日、悪いわねえ。
アタシ、何も出来なくて・・・。

施設(特別養護老人ホーム)に居る母は面会
するたびに、この頃、言うようになりました。

そうなると、鬼娘のアタクシもここは煽てて
おいたほうがと思い、

ママがここにいることが、ママの出来ること
やねん。
ここにママいると思うと、あたしはすごーく
安心するんや。
それが、一番、有難いんよ。

しかし、アタクシが言った直後に、母が申し
ました。

アタシ、帰りたいわ。

だ・か・ら、ここで暮らしてくれるんが一番!

帰りたいというのを、むりくり、居ろ!と、
言わなければならないのが、心にトゲが刺さり
ます。

以前はそう言うと、

そんなにアタシと暮らしたくないのね。

と、怒りの目でアタクシを睨んでましたっけ。

それと比べると月とスッポンでございます。


じゃあね、また、明日、来るから。

今では、口からサラリと言えるように。


すると、母が申しました。

明日じゃなくて、明後日でいいわよ。

おっかさん、言われなくても、明後日だから。

004


今日は、午前中、逆流食道炎の薬を貰いに、
日本橋へ。

街の中は、すでに、お正月飾り。

光陰矢のごとし

母は、施設で2度目のお正月を迎えます。