母の施設(特別養護老人ホーム)のユニットには、
ワンコが5匹います。

うち、大喜とココちゃんの2匹は引き戸のドアを
鼻で上手に開ける子です。


昨日、母と部屋にいるとガリガリと音がしたと
思うと、ココちゃんが飛び込んできました。

アタクシがユニットを訪ねたときは、ココちゃん、
寝食している部屋の中にいました。

部屋に居ても、誰が来て、どうしているという
のが、わかるようです。


コッコちゃん、いい子だ、可愛い、可愛いよ。

と、ひとしきり、構うと、アタクシが開けた
引き戸から、リビングへ出て行きました。

あの子はね、飼い主さんに忘れられているんよ。
だから、飼い主さんと違う人のお部屋で寝起き
してるんよ。

あーら、可哀想ね。
でも、どうして、忘れらちゃったの?

飼い主さんと一緒にここに来たんだけれどね、
その後、すぐに病院へ2ヶ月入院されて、戻って
きたときには、コッコちゃんを忘れちゃったと
いうわけよ。

それを聞いた母は黙って、頭の横で人差し指を
クルクルと回しました。

まあね・・・。


おっかさん、アータもそうなんよ。
その動作、しないほうがええよ。

アタクシは、母に言いたくなりました。

007

どうして、ここにいるのかわからないときがある
のよ。

母は、この頃、言うようになりました。

いいんよ。わからないままで。


この言い方、鬼娘だからでしょうか。