アタシの迎えはまだなの?

施設(特別養護老人ホーム)の母の居室から
出たとき、母の大きな声が響きました。

おいおい、おっかさん、さっき、アータさ、
泣けるようなことを言ってたやんか。


今日、水曜日は集団リハビリのない日。

時間的に余裕があるので、爪切りをしました。

爪切りをするアタクシの親指を見て申しました。

アナタ、その爪、長いわね。

引越し作業の際に、ちょっとね。
触ると痛いんよ。

あら、爪を剥がしたのね。

ほほう~、事情がよく分かってるやん。


母のところへ着いたのが、午後4時過ぎ。

夕暮れ症候群の出る時刻で、アタクシとしては、
ビクビクの時間。

爪切りのほか、母をヨイショしたり。

「食べる」ことで、アタクシを忘れるのを良い
タイミングで帰ることにしました。


じゃあね、もうじき、夕食やからね。
また、明日、来るから。

アナタ、いいのよ。明日、来なくても。

はいはい、おっかさん、そのつもりや。
いつもと違う、聞き分けがよくて、泣けてくる
やんか。


リビングへ移動する前に、スタッフさんに母の
トイレをお願いして、アタクシは荷物を取りに
部屋へ戻りました。


アタシの迎えはまだなの?

ユニットリーダーさんが、すかさず、応答。

明日、お見えになりますよ。
だから、お夕食にしましょうね。

あれあれ、おっかさん、トイレへのなかで、
アタクシを忘れてしまった?

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ユニットリーダーさんが、目配せでアタクシを
送り出してくれました。

どうも、この頃は「帰りたい」ではなくて、
「迎えはまだなの?」らしゅうございます。

お父っつぁん、ムカエ、まだなん?