アタシ?、アタシは○○バカ子。


施設(特別養護老人ホーム)に居る母の面会
でのことでございます。

そばにいたアタクシは、その発言にびっくり
仰天致しました。

いつものように、母の居室におりました。

看護師さんが血液検査をと部屋に入ってみえ、
その場で採血となりました。

それでは、○○(苗字)道子さんですね。

すると、母がいきなり、申しました。

アタシ?、アタシは○○バカ子。


そして、看護師さんに対して褒め殺し。

まずは、身に着けているネームプレートや
携帯ストラップが可愛いと褒め、次に、目が
大きくて、美人だと盛んに言いました。

母なりの処世術なのでしょう。
どのスタッフさんに対しても褒め上げます。

しかし、看護師さんには褒めてから、自虐的な
ことを言い出しました。


みっちゃんさん、バカ子だなんて言うものでは
ありませんよ。

だって、ほんとのことでしょ。


看護師さんと母の会話から、毎回、このような
ことを母が言っているようでした。

おっかさん、そこまで卑屈になることないのに。
看護師さんが当惑されているやんか。


もともと、医療関係者に対しては、下でに出る
タイプでしたが、なんだか、より顔色を窺う母。

ユニットスタッフさんには、こういう物言いや
態度は致しません。


こういうとき、アタクシは思うのです。

ちゃんと、相手をみて、自分の態度を決める
こと。

母をみているとわかって褒め殺しをしている
ように思えてなりません。

ほんまに、この人、認知症なん?

012

5分くらい、注射痕を押さえて腕をあげておく
ようにと言われたのに、さっさと元に戻そう
とする母。

そこで、母の腕を取り、押さえていました。


体重が増えたとは言え、筋肉もない、皮膚も
たるんでおりました。

90歳を過ぎると、こんなんになるんやと思った
瞬間でした。