昨日は、一週間ぶりに母の爪切りをしました。

あまり伸びていない足の爪も切りました。


痛いっ!!

あっ、ごめん。

大丈夫よ。

今は、こうやって穏やかな会話をしております。

が、思い出すのは、認知症初期の頃の母のこと。


あの頃、母の爪切りはアタクシには恐怖、
そのものでした。

爪切りの刃、刃と言っても鋭いものではない
のに、刃先が皮膚に触れると・・・、

目を吊り上げて、アタクシに言いました。

そんなに、アタシが憎いのね!

爪切りばかりでなく、入浴の介助で顔にお湯が
かかっただけで、申しました。


ときどき、口角をあげてニタリと笑いながら
言うのですが、それが、口裂け女のようでした。

悪魔のような母でした。

その時は、この人は母親ではない。

全く別の人だと思い込むことにしました。


あの認知症初期のことを思い出すと、今でも
ゾッとします。

そして、早く死んじまえと本気で思ったもの
でした。

アタシのこと、死ねばいいと思ってるでしょ!

母は、そうこともよく、申しました。

言われたときのアタクシは、目の吊り上った
般若の面の母が見透かしているのかとこれまた
ゾクゾクものでした。


何度も、死にかけてはターミネーターの如く
生き返る母。

こうなると、好きなだけ生きて頂戴という気分
です。

介護は施設のスタッフさんがして下さる。

ほんまに有難いことでございます。

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この頃の母は、アタクシが面会に来たことを
忘れてしまいます。

しかし、母はアタクシの顔は忘れないと自ら、
申します。

アタクシは、早く忘れてくれていいと思って
おります。