右膝に溜まった水を抜いて、一晩、全く立ち
上がれなくなった母。

しかし、翌日からは、さほど痛くない左側に
本能的に重心をおくことが出来るようになり
ました。

施設(特別養護老人ホーム)では、スタッフ
さんの介助が、より必要になったようでした。


すっかり、いつも通り。

リハビリのある日だったので、ユニットから
連れ出しました。


ユニットリーダーさん、いわく、

立ち上がるには介助が必要ですが、上半身は
なんでもありませんから、リハビリ出来ますね。

午後4時からのリハビリ。

この頃は、運針を30分ほどやっております。

アタシ、何もやらないわよ!

母は毎回、バリアーを張りますが、アタクシが
一針、二針とやって、どう?と差し出すと引き
寄せてやり出します。

なんせ、不器用な娘より、アタシの方が綺麗に
出来るという競争心があるからでしょうね。


いつものように、「トイレへ行きたい」という
言葉を合図に、ユニットに戻りました。

その途中、母は申しました。

アタシには、あんな細かいこと出来ないわ。

いんやー、あれだけ出来れば大丈夫や。

何よ、やらせてバカな頭をなんとかしようと
してるんでしょ。


おっかさん、はいはい、おっしゃる通り。
そういうときばかり、バカな頭が働いて言葉が
出るやんか。


手を使うことで、運動の一つなんや。
それに、一週間にたった30分の作業なんよ。

そうね、それなら、やってもいいわ。


相変わらず、あー言えば、こー言う力だけは
健在でございます。

013

遠目の写真なので、綺麗に見えますが、規則
正しい針目ではありません。

それに、糸の色を選んで、模様を見て考える
なんていうことも出来ません。

「運針」だけでもいいと思っています。

周りはアタクシが、かがりました。

これを見せても、自分がやったと覚えており
ません。