母の施設(特別養護老人ホーム)では、午後
4時から1時間、リハビリがあります。

クリスマス、ひな祭り、などの季節に合わせて
作品を作りますが、何もないときは、本人が
やりたいことをやっています。


母は今まで、1年半塗り絵をやっていました。

若い頃は、絵画教室に通っていたようです。

もし、戦争がなければ、美大に行きたかった。


そういうだけあって、デイや施設で行う塗り絵、
確かに、他の方に比べると上手でした。

しかし、半年前くらいから、まず、塗り絵に
集中出来ない、陰影を付けて塗っていたものが
ベタ塗になりました。

そこで、塗り絵をやめて、運針をすることに。

これは、忘れていない、不器用な娘を持つ母親
のプライドが、やらせていること。

ときに、運針をやっている最中に申します。

ヤダ、目は揃っていないし、歪んでるわ。
やり直したい。

気にしない、気にしない。
そのままでええんよ。

こんなはずじゃあ、なかったのに。


そのとき、その日、何をやっていたなんて全く
忘れてしまうので、母親のプライドがある間は
持続出来ると思っております。

003
(素敵な作品なので、縁をレースで編んで差し
上げようとやっているところです。)

認知症のない、でも、脳梗塞の後遺症がある
婆様が朝顔の図柄を縫ったもの。

目がきちんと揃っており、なるほど~と思う
作品です。


母は93歳で認知症。

出来ることがあればそれでよし。