ごきげんよう!
母の施設(特別養護老人ホーム)の集団リハ
ビリで、流行っているというか、使われている
というか。
アタシはどうしていいか、わからないのよ。
集団リハビリにアタクシが連れ出す際、この
ように言って、行くのを渋ります。
一緒に、行くから、そこに座っているだけで
ええから。
と、無理やり連れ出すのです。
他のユニットの入所者さん達と話はしないに
しても、いつも見知っている中にいるより、
刺激があるのではないかと。
しかし、認知症中期である母には集中力が
だんだんとなくなりつつあります。
嫌になると、母は申します。
アタシ、トイレへ行きたい!!
時計を見ると、20分はやっておりました。
それでは、ユニットへ戻ろうと、まだ、やって
おられる方々に向かって、母が言いました。
ごきげんよう~
さよなら、でもなく、その場から去るには、
適した言葉だと存じます。
この頃では、作業療養士さんを始め、集まって
くる皆さんも、言うようになりました。
それも、それぞれ、ちょっと、気取って・・・。
それでは、皆様、ごきげんよう。
今日は、乳癌の手術をした友人のお見舞いに
行ってきました。
どうも、1年前くらいから、変だというものが
あったのだそうです。
そこで、意を決して、検査をしたところ、
早期の癌であることがわかりました。
脇のリンパは3つ取ったのだそうです。
そういう彼女の顔は、癌宣告後のやつれ果てた
状態ではなく、憑き物が落ちたようなすっきり
としていました。
あんずさん、何でも早く検査した方がいい、
よくわかったわ。
貴女も、気を付けてね。
コメント
コメント一覧 (2)
『ごきげんよう』
は、少女漫画の世界の会話だと思っておりました。
長じて男女共学公立高校に進学した私は、ターミナル駅にて近隣のいわゆるお嬢様校の方々がリアルに「ごきげんよう」と別れてゆく様に驚きました。
育ちの違いをまざまざと(笑)
あんず様も由緒正しきお嬢様とお見受けしておりますが✨
認知症でも、お母様は洒落ていらっしゃいますね。
母は時折乱暴な言葉使いをします。
何だかガッカリです。
立つ鳥跡を濁さないでもらいたいものです。
まだまだ立つ気配はありませんけれど(´ー`)
大正生まれの母達は、丁寧語を上手に使いますね。
「恐れ入ます。」とか、「ごめんあそばせ」とか。
私は小学校は公立、中学から最後まで女子校でした。
ターミナルなどで、お互いに「ごきげんよう~」と言っているのは、
わざとが多いと思います。
その裏表の凄いこと!
これが、女子か?と思うことを授業中にやったり、
男性教師をからかったり、やりたい放題でしたよ。
でもでも、いったん、校門から出ると豹変する、しかし、
人混みでは、またまた、豹変・・・。
認知症初期の頃、骨折で入院して、思い通りにならなかったとき、
言葉づかいをどうのこうのという母も、乱暴な言動でした。
理性という蓋をしているんだとわかりました。
母もまだまだ、立つ気配なしです(笑