ミック君のお母さんは、認知症の症状はなく、
80歳代のお年寄りなりのボケ具合です。
しかし、関節リウマチのために、食器を手で
持って食べるのが難しい。
さらに、部屋で転倒し、右側を打って右手が
上に上がらなくなりました。
食事はスプーンを使っているのですが、それも
上手く使えない。
口に入れたつもりが、食べ物がポロリと出て
しまう。
すると、ミック君の目の前に座っているヒデコ
さんが、目敏く、口から落ちた食べ物を見付け、
ほら、胸のところに、食べ物が落ちてる。
すると、ミック君のお母さんは、あわてて、
不自由な手でそれを摘みあげてトレーに乗せる。
口の周りにご飯粒がつくと、これまた、あれ
これと、言う。
そのやり取りをほっとけばいいのに、母も、
お隣から、チョッカイを出す。
もっと食べやすくする方法ってないの?
母の声は大きな声ですから、スタッフさんにも
聞こえてしまう。
F子さん(ミック君のお母さんの名前)は、
リウマチで手が利かないのよね。
今は、転んでしまって、右手も使えなくなった
から、左手だけで食べなきゃならないのよ。
スタッフさんが説明すると、ヒデコさんも、
納得と大きく頷くのですが。
ミック君のお母さんが、また、食べ始めると、
ヒデコさん、またまた、ほら、そこにと言い
出しました。
アタクシが、横から、スタッフさんの説明を
繰り返すと、
そうだったのね。それは不自由だわ。
忘れてしまうのよね。
ミック君のお母さんが、不自由だということ。
母は、ミック君のお母さんの横に座っている
ので、気が付きません。
認知症のない方が施設で暮らしていくのも、
大変なことです。
でも、ミック君のお母さんもそういうこと、
よく御存じなんです。
仕方ないのよね。だって、一人では、何も
出来ないから・・・。
ミックを抱き上げることが出来ないという
ミック君のお母さん。
でも、夜、ミックはお母さんのベットの上で、
一緒に寝ているんだもの。
それだけでも、幸せというミック君のお母さん。
コメント
コメント一覧 (6)
たべやすい状態にできないのか?
まさに的確な質問ですね。
入所の方々はそれぞれ症状がちがいますから
固さや刻み具合だけではなく、
たべやすい状態にするのは
食べる楽しみを失わない為にも大切だと
思いました。
うちのみっちゃんもリウマチでしたが、なくなる少し前までお箸で食べていたので、リウマチの症状もそれぞれですね。
話は変わりますが、実は兄があっという間に旅立ちました。病院からの連絡に思った以上に冷静な自分がいて驚いていますが、やはり、旅立ちに介入するのは当分避けたいと思いました。
お兄様のご冥福をお祈り申し上げます。
人生って、ほんに、わかりませんね。
食べることを忘れてしまった方には、小さな真ん丸なおにぎりに
ふりかけをかけたものと、手掴みで食べられるオカズと一緒に
出されています。
ミック君のお母さんは、手が不自由なので、器はプラスチックですが、
持つところがない。
リウマチで、手が変形されていますけれど、
持ちやすい器ってないのでしょうか。
みっちゃん様はお箸を使われていたとのこと、
やはり、それぞれの症状があるんですね。
私のばばも来年99歳でお母さまにも長生きしてほしいものですね。
駅まであるくのに息があがっていました。帰りは母が車で迎えにきてもらいました。
ついていってくれた母にミックスジュースとケーキおごりました。
お昼はしょうろんぽうセットをたべました。
ダウンは重かったので綿の綿のショートコートをかいました。
ズボンはうすいのと暑いの2つかいました。
お祝い頂き、有難うございました。
ばば様はお元気なご様子ですから、100歳以上大丈夫ですよ。
施設のスタッフさんからも、あと6年くらい、生きられますよと言われました。
お母様とのお買い物、楽しかったことでしょう。
ついでに、運動になったかな?
遅くなりましたが、お母様のお誕生日おめでとうございます。
元号4つに渡っての人生はすごいです。
母は食事をしても食べたそばから忘れてしまいます。
私が病院などに付き添った帰り、ホーム近くの回転寿司で昼食をとるのですが、
母の好きそうなものを選んで5皿ほど食べさせた後
「おいしかったもの、もう1度注文するから言うて」と聞いたら「・・・覚えてないわ」との返事。
でもおいしかったという記憶はあるようなのがせめてもの救いです。
母へのお祝い、有難うございました。
4つの元号のことを言っても、本人はピンときていません。
昨日、スタッフさんから、言われました。
夜の食事の前にも、ケーキを出して、ろうそくを立てて
お祝いしたけれど、昼間のことを忘れておられましたとのこと。
昼間もケーキを見て、「まあ、嬉しい」とは言ったものの、
出された昼食の方が気になる・・・。
おっしゃる通り、美味しかったという記憶だけはある、
ほんに、それが救いですよね。