まぁ、アナタ、いいところに来たわ。
アタシ、何をすればいいんだか、わからないの。

いつものように、施設(特別養護老人ホーム)の
ワンコの散歩を済ませて、母の部屋へ。

お昼寝から、目が覚めていて、アタクシをみて
第一声がこれ。

アタシ、家で自由にしたいわ。

と、言ったかと思うと、

今も、自由だけど。


おっかさん、ちゃんとわかってるんや。

でも、アータが言いたいのは、娘を召使いに
して、思うように暮らしたいということやろが。

どうも、娘が母親の世話をして当たり前という
考え方は、変わっておりません。


ここではね、お医者さんや看護師さんが常駐
していて、毎朝、診てくれているやろ?

そうなのよね・・・。
何も、わからなくてもいいんよ。
膝が悪いんやから、安静に寝ているのが一番。


おっかさん、そこは、理解出来るんや。

皆様には、申し上げますが、医師は常駐して
おりません。

施設には、男性看護師さんも居て、母には、
お医者さんに思えるらしくて。


今日は、今年最後の集団リハビリ。

昨日も運針をしているんですが、

運針は、小学生以来だわ。

大人しくやっておりました。

009


ユニットへ戻ってきたときに、母が申しました。

アタシ、トイレへ行ってから帰るわ。

スタッフさんが母をトイレへに連れて行き、
その後、テーブルの前に車椅子を固定して、
言ってくれました。

みっちゃんさん、せめて、お夕食だけでも、
召しがってからお帰りくださいね。