認知症とは、時間とともに、ゆっくりとお別れを
していくこと。
アメリカでは「Long Goodbye」(長いお別れ)
と表現するという。
少しづつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり
遠ざかっていくからだという。
6月1日公開映画の「長いお別れ」
認知症を患った父親、それを見守る家族との
約10年間にわたる長い交流を描いた連作短編
小説。
著者である直木賞作家、中島京子氏の実体験に
基づいたものだそうです。
この映画監督である中野量太氏は、原作を大幅に
変えてしまったそうです。
「原作にある“おかしみ”だけは残して欲しい」
と原作者の中島京子氏は、監督にひとつだけ要求
したとか。
原作は読んだことはありませんが、“おかしみ”
についてはわかるような気がします。
色々とググっていると、同じタイトルの小説を
見付けました。
これもまた、介護についてですが、逆に壮絶な
内容のようです。
ゆっくりゆっくり、お別れをしている・・・。
そう思うと胸が痛とうございます。
そして、思い出すのは、大腸癌で亡くなった
上の義姉のこと。
癌とわかったときには、ステージⅣの末期。
手術を受け、抗がん剤治療をしていたけれど、
死を意識していた義姉。
「長い旅行へ出る」と死を悟っていたときの
言葉を思い出します。
ブログにお立ち寄り下さり有難うございました。
応援頂ければ、幸いです。
人気ブログランキング
にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (4)
最近、長いお別れの小説を読みました。
この小説にでてくるおじいさんは、徘徊や拒否して周りを困らせるものの 可愛らしく感じました。
だってものとられ妄想や暴言暴力がない。
なにより3姉妹の団結がうらやましい。
でも、おじいさんの奥様は誰もわかってくれないと感じていたかな。
ひとりに介護の負担がいくのはしんどいですね。
あんず様のブログで知った メマリーの薬
小説で面白く読みました。
『長いお別れ』は、映画を見に行こうか否か迷っている時に書店で見つけたので買ってしまいました。するすると読めて暗いイメージも薄いので映画も見てみようと思っています。
私が印象的だったのは、老老介護の介護者である母親が網膜剥離で入院となった時に、たった一晩認知症の父の介護をしただけで娘二人が在宅介護の凄まじさにギブアップして施設入所を模索しだしたこと。
やはり親の介護と配偶者の介護というのはかなり意味合いが違うようですね。
子供にとっては親が先に死ぬことは当り前。それが配偶者となればそう軽々しいものでもない。一日でも長く、できれば家で看取りたい。子供とは違う結びつきの強さがあるようです。
母の入っている特養でも毎日面会に来ているのは半身不随と言語障害の奥様を見舞うご主人だけです。毎日、カットした果物をもって妻を見舞い、一生懸命語りかけておられます。
30分ほどでイライラして帰ってしまう私とは大違い。いつも私の方が先に帰ってしまうのでチラッと目礼する程度の関わりですが、このご夫婦を見る度に「愛の無い面会は虚しいなぁ」と痛感します。
でもねぇ、もうどこをどう押しても愛が滲み出ないんですよねぇ。
映画が上映されることで、この小説を知りました。
作者が言う「おかしみ」って、そそ、可愛らしく感じること、
なんですよね。
おっしゃるとおり、認知症のあのひどい周辺症状がない。
物盗られ妄想、暴言暴力があるときは、どうしても
憎しみが生まれ、絶望感と孤独感に苛まれる・・・。
まだ、小説は読んでいないのですが、
介護には、孤独感がありますね。
映画を見る前に本を読もうと思います。
人生いろいろ、介護もいろいろ、
認知症の症状もいろいろ、ですから、明るい介護もあれば、
暗い介護もあるし、壮絶な介護もある。
現在の母は穏やかですが、認知症初期のあの、悪魔のような母を
思い出す度に、我ながらよく介護したものだと、
自分で自分を褒めてあげたくなります。
だから、明るい介護ならば、映画を見てもいいかなと。
辛い介護は、思い出すので、見たくないです。
配偶者の介護は、そそ、出来るだけ長く生きていて欲しいと
願うものかもしれませんね。
配偶者がいないので、どんな感じになるのかは、わかりませんが。
以前、コメントを下さった方のなかに、ご主人様が半身不随で在宅介護を
されていた方がいました。
介護の大変さは同じですが、確かに愛があるようでした。
早く死んじまえと思っていた私と違い、なるべく長生きをするようにと
思っておられたようでした。