集団リハビリへ行こうとしたとき、廊下には
キャバリエのナナちゃんが居ました。

先に、集団リハビリに参加するためユニットを
出たお母さんを見送ったままだったのです。

ナナちゃんを除けて通る際に、アタクシが、
声を掛けました。

ナナちゃん、いい子だねぇ。ごめんね、横を
通るよ。

すると、母が

この子、ナナちゃんって言うの?
どこかで聞いたような名前だけれど・・・

一番最初に飼ったマルチーズの名前がナナコ
やったんよ。

そう言われれば、そうだったわね。

009

(飼い主のお母さんは、食事をお部屋で摂って
おられます。その間は、部屋の外に出されて、
終わるのを待っています。)


認知症を発症してからは、犬の名前はすべて、
ブーケのみ。

スタッフさんによれば、部屋に居る母が犬の
吠える声に、

あら、ブーケちゃんが啼いている。

と反応するそうです。

ユニットの6匹いるワンコ達のどの子にも声を
掛けるのは、常に“ブーケちゃん”


最初に飼ったマルチーズはメスでした。

父の会社関係の人で、飼っていたマルチーズを
手放さなければならなくなり、引き取った子が、
オスのブーケ。

飼い主が変わり、知らない家に連れて来られ、
怖いメス犬がいて・・・。

そのブーケにとっては、波乱万丈な犬生で
あったと思います。

最後も、4本の足の関節が曲がり、立ち上がる
ことも出来ず、母は安楽死を選択しました。

その後、もう一度、マルチーズを飼いましたが、
名前は二代目ブーケ。
思うに、初代ブーケを安楽死させるかどうか、
相談相手もなく、ひどく悩んだのでしょう。
ずっと、気にしていました。

次のM.ダックスを飼うときは、母は認知症に
なりかけており、レオンをついていた名前を
覚えられず、これまた、ブーケちゃんとしか
呼びませんでした。

レオンだったブーケのほうが賢く、ブーケと
して生きました。

010

(母が抱っこしている子が初代ブーケ。
アタクシが抱えているのがナナコです。
ちなみにアタクシ、13歳のとき。
下の2枚は二代目ブーケ)

ユニットのワンコ達も、ちゃんと、それぞれ
よく理解して、6匹も一緒なのに、喧嘩もあり
ません。

ま、ときどき、ガウッと他の子を脅かすミック
君がいますが・・・。



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